ヴィトン脳

 アニヤのエコバッグについてはいろんな人がいろんなことを書いているので、
特に斬新な意見も感想もありません。
 
 ただあくまで気のせいだとは思うんですが、僕の見た何例かだけだと思うんですが、
いやいやほんとに真面目に反論とかされても困るんですが、悪気で言うんじゃないですが、
小さい声で言いますが、どうぞ聞き流していただきたいんですが・・・。

 (アニヤのエコバッグをお持ちの奥様がお連れになっていらっしゃるお子様が、
クロックスをお履きになってる確率ってすげぇ高くね?)
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# by livehouse-uhu | 2008-08-12 13:26 | Comments(2)  

防人の歌

 仙台八木山の双葉荘は、東北大、東北学院大、東北工業大などの
学生が住む安アパートで、4年で卒業するヤツや8年もいるヤツ、1年で帰郷しちゃうヤツなど
いろんな男達がごちゃごちゃと暮らしてた。
 
 ある年の春、東北工業大学を卒業したYという男が自衛官になった。
残るみんなでお祝いをし、Yは笑顔で赴任していった。「手紙書くからよ」と言い残して。

 秋風が吹き始めた頃、Yから手紙が届き、仲のよかった5、6人が
オレの部屋でビールを飲みながらSがそれを読み上げた。

 「みなさん、お元気ですか。僕は今××駐屯地で自衛官として生活しています。
いろいろ大変なことはありますが、ようやく新しい環境にも慣れ、
国の平和を守る大切な仕事に誇りを持って頑張っています。」

 この後のフレーズ。

 「そうそうみなさん、実は先日演習があり、僕も銃を使った訓練をしたんです。
どうかみなさん、ビックリしないで聞いてくださいよ。
なんとなんと驚くなかれ、渡されたのはモノホンの自動小銃で・・・」

 北方の守りがいまだにやや不安だぜ。
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# by livehouse-uhu | 2008-08-10 20:56 | Comments(6)  

このKY!(腐れ嫁?違うか)

 一応念の為にしつこく補足しとくと、旅行はホントにめちゃ楽しかったんだよ。
ネタとしてグズグズ書いたけど、実はだ~れも遠慮も配慮もせず(じゃ文句いうな)、
いつものように爆飲爆食、M君も予定通り陰毛を・・・やめろ!そんなことはどうでもいい!
言いたい放題だがお下劣ではなかったボス部屋の品位が・・・なんちて。
オレ?とんでもない、オレはリーダーだから(いや、リーダーだからどっちなんだ)。
参加した男達は口々に「げひゃひゃひゃ、次はいつにする?」って言ってます。
まぁ、焚き火が途絶えたら死んじゃうような極寒の真冬に、ティピ(インディアンのテント)で
板切れの上に寝ても「いやぁ最高だなぁ」っていう怪しい探検隊並みの連中だからね。

 ではせっかくなので(何が?)みんなハラワタをもう一煮立ちさせてこのシリーズ終わり。
 
 Kの紹介で二日目の昼が蕎麦屋に決まる前、「回転寿司はどうだ?」と相談してたら、
例の嫁が「子供が生もの食べれない(ら抜き)んだけど~」。
ただでさえ大人数で一度に入れる店は限られるっちゅうに、お前んとこのガキに
十数人が合わせろってか。だいたい回転寿司なら稲荷とか玉子もあるだろ。
どうやら御本人が酢飯あまりお好みじゃなかったらしいです。
 
 最後の最後に。夫が「帰りは僕が運転しますから」と。
あぁ良かった。救われた。悪口ばかり言って悪かったなぁ。ホントにやな人じゃ無いんだ。
やっぱり気は遣ってるんだ。M君は夜通し飲んで騒いで片付けて今夜も仕事、
帰りは助手席で眠らせてもらったら僕らも安心で助かる。
旦那さんが、言いましたとさ。「彼の運転だと、僕、酔っちゃうみたいなんでぇ」。

 はいはいはい「そいつの住所教えろ!!オレがブチ××してやる!!」と
息巻いてるそこのあなた。落ち着いて落ち着いて。あんまりこんなことばかり書いてると
私もただでさえ狭い世間に居場所が無くなっちゃうのでもうやめるからね(散々書いといて)。
言い訳じゃなくもう一回言っときます。
とても楽しかったし、僕は写実しているだけで他意は・・・こりゃ卑怯だ。
ちょい自己嫌悪(苦笑)。次は一掃するような明るい話題で頑張るよ~ん。どうだかな。
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# by livehouse-uhu | 2008-08-08 13:59 | Comments(2)  

ヒグラシの鳴く山から

 帰ってきました。相変わらずバカが寄せ集まっての夜通し飲み会は楽しかった。
若干まだ頭と腹が痛く、身体が燻製臭いがな。

 今回本当は「男だけ、バカだけ、吐くまで飲めるヤツだけ」という条件だったのだが、
メンバーの知り合いのある家族がどんな催しかを知った上で一緒に行きたいというので、
みんなも「絶対ダメだ~」ともいえず夫と妻と1歳児で参加した。
蚊や蛾や全裸の酔っ払いが飛び交う(?)アウトドアなので、どうかとは思ったんだけど。

 まず。遠方から来るので車は出せず、集合時間にもまるで間に合わないという。
当日になってである。俺達の企画が超安く上がるのはみんなで乗り合わせるからで、
仕事で止むを得ないヤツは同じ条件同士が相談して時間をずらして参加する。
それじゃそもそも無理だったじゃん、と思ったが、好青年M君が「僕が待ってて運転しますよ」
といってくれたので彼に頼む。しかし予定外のレンタカーが必要になり、予算再計算。

 現地で参加費を集める。いきなり夫婦で言い合い。
妻は夫に「いくら持ってきたの?何で?自分の分はあたしが出すの?」俺の目の前。
レンタカーを借りさせた詫びも礼も無し。

 10人定員のコテージと5人定員のコテージを借りていたので、
「家族だし小さい子もいるから3人で一棟使ってください。僕らは布団さえあればいいし」
というと「あ、そう。じゃ、荷物入れちゃうか」。

 手分けして炭を起こし、飯を炊き(これがまた楽しい)、
すでに待ちきれずビールをあおってノリノリの男達に、妻がいきなり立ち上がって演説。
「あの、みなさんすいませんけどォ、1才の子供っていうのはほんのこれ位の
(指で3cm程の長さを作って)タバコを食べただけで死んでしまうんですよ!
タバコを吸う場所と吸殻、あと子供が口に入れないように気をつけてもらって・・・」
おいおい、気をつけるのはお前の仕事だろう。
いや、その前に、じゃあこんなところへ連れてくんなよ・・・。
俺はタバコは吸わないが、普段肩身の狭い思いをしているスモーカー達に、
今日位青空の下で自由に吸わせてやりたかった。徹底的に掃除してゴミは持ち帰るから。

 翌朝早く、グズる子供をM君がクーラーに乗せ、お馬さんにしてあやす。
キャリータイヤが後輪2個しか付いていないので、M君は底が傷つかないように
前部を持ち上げて草の上を引っ張る。子供大喜び。
昨夜の残りで朝飯を食い、片付けが済んで、荷物もほぼ車に積み終わった頃。
夫がもう最後にそれを洗ってしまうだけになったクーラーに子供を乗せて
ジャリの上をズルズル引き摺っていた。店から持っていったクーラー、ドロだらけ、傷だらけ。
その後子供を抱き上げたので、ウチの店のY君が洗って拭いて車に積んだ。

 なるほど。なるほどねぇ。特にどうという感想は、無い。
いや、飲んでる間や遊んでる間、別にその家族のせいで腹立たしかったとかも全然無い。
ただネタとしてチラチラ気にしてただけ。

 ラストはミュージシャンのKが、近くの温泉街の奥にある蕎麦屋に案内してくれて、
鱒やらカキ氷やら食べて実に美味かった。みんな、また行こうな。

 しかしKよ、お前、あんなひなびた温泉街の、そのまた奥の
めちゃ見つけにくい店をなんで知ってんだ。誰と行ったんだか。ケッ、このスケベ!
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# by livehouse-uhu | 2008-08-06 12:43 | Comments(3)  

水面を泳ぐ蛇

 しなやかにカーブするボールが理想なんだ。ボウリングの話。
特にスピードも無く、レーンを削る回転も無く、柔らかく美しい弧を描いてピンを払うボール。
吹き飛ばすのではなく、ピンを薙ぐボール。どうも最近ボールにパワーが伝わりすぎる。
レーンのオイルが少ない、いわゆる遅いレーンのボウリング場だと、
曲がりすぎてコントロール出来ない。過ぎたるは及ばざるが如し。
まったく何につけ思った場所に着地するのは難しいもんだ。
特に目的地まで勢いよく走りすぎるとね。
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# by livehouse-uhu | 2008-08-01 20:28 | Comments(6)  

何を隠そう

 ファーブルな訳だ。誰が。俺が。え゛!?フランス人だったんですか!?
バカかね、君は。昆虫好きという例えだ。
いや食うのが好きとかじゃなくて。学術的に生態に興味があるってことだって。
昔、サンシャイン60の展望台で「ごらん、あれがアメリカだよ」といったら、
「地続きだったんですね」と真顔で答えたヤツのセンスには少し感心した。

 「外国人には虫の声がノイズにしか聞こえない」とよくいわれるが。
まぁウソともホントともいえないらしい。日本人ほど情緒を感じないってあたりが正解なのかな。
アメリカ人は家の前で虫が鳴いてるとみんなが自動小銃を乱射する訳ではあるまい。
日本人にとっては音色であり声であり場合によっちゃ言葉だが、
これも人によってずいぶん感じ方が違い、解さぬやつはまるで解すまいよ。

 俺が好きなミュージシャンには虫の声が好き(と思われる)な人が多い。
ピカレスクオブブレーメンの「ローマの休日」に虫の声が使われている。
ちょうどいろいろきびしい事があった時期で胸に響いた。
山口洋さん(ヒートウエイブ)の「made in Aso」なんか、
もう全編に虫の声がフューチャーされてる。
あの即物的かつロマンチックな詞とからんでまるで夜中の高原にいるようだ。

 いつか俺も蜩の声で始まって蜩の声で終わるアルバムを創りたいな。
そんなのもうあるって?!違う、俺のは違うの。ただのヒグラシじゃないの。
半袖じゃ寒いくらいの夕方に早池峰の麓で鳴いてるヤツなんだよ。
ニイニイゼミだろうがアブラゼミだろうが岩に染み入ってるうちはまだまだ。
空からニュートリノを呼び寄せてるかのようなすごいのがいるぜ。

 ところで、鈴虫や松虫よりクツワムシとスイッチョンが好き。変態か!? 
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# by livehouse-uhu | 2008-07-30 17:00 | Comments(10)  

 そすそす

 といえば砲丸に滑り止めをつける時の音な訳だが。そうじゃない。
話は素数ゼミである。そすうぜみ。13年とか17年とかごとに孵化する蝉。周期ゼミともいうね。
日本にはいない。日本のセミは毎年夏になるとジワジワケケケチッチッカナカナジージー・・・。
今年の静岡はなんだかセミの声が少ないみたい。暑すぎてイヤになってるのか?
素数ゼミは結構近代まで謎だったらしい。そりゃそうだよ、研究しずら!
「確か前にうるさく鳴いたのが俺がハイスクール卒業した年で・・・」なんて。
実は日本にもいたりして。周期が長すぎてみんな気が付かないの。
「あれ、今年は珍しい鳴き声のセミがいるなぁ」なんて思っても、
そのセミが次に孵化して鳴くのが101年後。101年ゼミ。親子三代執念の研究しないと無理。
794年ゼミとか。鳴くよゼミ。くだらねぇ。ナクヨミンミン平安京。
すみませぬ、あんまり暑くてこんなん書いちゃいました。
しかし転んでもただじゃ起きないぜ!この蝉ネタが次回膨らむ!かも。
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# by livehouse-uhu | 2008-07-29 14:43 | Comments(2)  

 朴訥な戦士

 Kは岩手県の山村に生まれた。
マスコミや交通網の発達で日本は均一化したとはいうものの、
都会の人には想像もつかないような閉ざされた村がまだある。
まして昭和30年代なんて戦後まもなくみたいなものだ。
村の人口は数百人、芸能人もスポーツ選手も輩出したことが無かった。

Kは中学時代から勉強はまるで出来なかったが、類稀な運動能力を発揮した。
所属した陸上部で県記録を次々と塗り替え、各高校からスカウトが訪れた。
中でも熱心だったのが自転車競技で有名なS高の監督だった。
プロへの道も開けるという誘い文句につられてS高に進学したKは、
国体で期待通りの成績を収め、競輪学校を経て鳴り物入りで競輪選手になった。

 村はとんでもなく盛り上がった。役場でKを応援する横断幕が作られ、
村の大人の半分がKのデビュー戦に上京し、競輪場の金網の前に陣取った。
デビュー戦とはいえ、10年に一人とまで評価されるKの脚力と
対戦相手がほとんどロートルであることを考えれば結果はほぼ間違いないレースで
車券はKが大本命、村長、助役はじめ下心満々の応援団は、
村から持って来た彼らとしては結構な金額をKの勝利につぎ込んでいた。

 しかし当たり前のことだがギャンブルに絶対は無い。
レース開始から積極的に走り、2番手以降を大きく引き離していたKは
直線で突然不自然に失速、ずるずる後退して最下位に沈む。
レース後のアナウンスはKの車体故障、自転車のクランクシャフトの破損であった。

 レース場は騒然となった。罵声が飛び交い係員に詰め寄る客も居た。
特に激しかったのは郷土のヒーローになけなしの金をつぎ込んだ村の連中だった。
「ふざげんでねえべ!鉄のクランクが折れる訳がねぇ!」
「八百長だ、八百長!田舎者だど思って、おらだづばだますたな!」
「○○男(Kの名)、てめぇ、都会のやづど組んで村の仲間ば売りやがったな!」
村人は口々に叫び、ホームストレッチ前は収拾がつかない状態になった。

 その時、Kが係員の制止を振り切り、敢闘門からレース場内を横切って
正面スタンド前に走って来た。このありえない出来事に、
騒ぐ村人を冷ややかに見ていた一般客も金網の前に集まりだした。
騒乱を恐れる係員がKを止めようとする。
Kは折れたクランクシャフトを手に金網の前の人々に叫んだ。
「八百長ではねえです。おら本当に一生懸命走りますたんです。
自分の整備がわるぐてこのようにクランクが折れでしまいますた。
すみません。んでも決して八百長ではねえのです。すみません、本当にすみません・・・」
Kはぼろぼろ涙をこぼしながら一人一人に折れたクランクシャフトを見せてまわった。
頭を下げ、両手を差し出して謝り続けた。
係員は立ち尽くし、野次る声が少しずつ低くなり、やがて場内は静まり返った。

 村長が言った。
「○○男、もういい、わがった、みんなわがった。次に頑張れ。
みんな必ずまだ来てやっがら。これがらも応援すっから。もう、泣ぐな。」

 掃き溜めの中でも、汚れた翼は羽ばたき、時に小さく白い花は咲く。
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# by livehouse-uhu | 2008-07-26 20:31 | Comments(3)  

でも選手は博打の駒なんかじゃない

 「君はレーシングプログラムを読んだことがあるかね。小説の作法ってのはあれさ」
                                            (ヘミングウエイ)

 前回の競馬ネタで「ほほぅ、ボスは結構競馬やるんだ」と思った人がいるようだが。
申し訳ないが競馬は一番適当にやったギャンブルで、ほとんど何も知らん。
阪神競馬場に通ってた期間も10年無いし、ヒマな日曜日に「競馬サイエンス」(休刊)と
サンケイ新聞とレーシングプログラムを頭のバンダナに差込み、
10色ペンを胸ポケットに入れて、仁川駅前で焼き鳥とワンカップを買い、
競馬場内公園の芝生の丘で1日中ごろごろしながら新馬戦~メインまで
全レース36通り(馬単3頭ボックス6通り×6)ずつ叩き込んでいた程度だ。
100倍以下の馬券はほとんど買わないし、複式も買わない。
宝塚カレーのおばちゃんとマスコットの着ぐるみタープ君とはちょっと仲良しだったが。
馬頭観音様の前でうろうろしている、50円しか持って無くて、
あと50円出して一緒に馬券買う人を探してるおっさん達とも親しかった。
前日から駐車場の難民キャンプ(?)で徹夜して、全国から集まって来たバカ共と
将棋指しながら飲み明かしたなんてことも1997年7月6日の宝塚記念の時だけだ。
バブルガムフェローがクビ差の2着で死ぬかと思ったっけな~。
 まぁたかがそんなもんだ。子供の遊びだな。

 日本には公営競技が4種類有り、「3競オート」と呼ばれている。
アカの他人が、血も涙も無い冷たい機械に乗って、
あくまで自分のために無茶な競争をするのに金を賭けるのが、オートレース。
アカの他人が、水の上で不安定な小さい船に乗って、
あくまで自分のために無茶な競争をするのに金を賭けるのが、競艇。
アカの他人が、体調や気力に左右される自分の足でこぐ自転車に乗って、
ぶつかり合いながらあくまで自分のために無茶な競争をするのに金を賭けるのが、競輪。
 
 そして、アカの他人が何考えてるのかまるでわかんないケダモノに乗って、
あくまで自分のために無茶な競争をするのに金を賭けるのが、競馬でごじゃりましゅる。

いやぁ、最高。バカバカしくて。

 革新系の市民団体と呼ばれる連中が公営ギャンブルを締め出している仙台では、
ヤのつく方々が仕切る危ない賭博場がめちゃ多いんだ。かつてのTVポーカーとか。
キレイゴトが大好きで本当の腐敗からは目を背ける人達。
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# by livehouse-uhu | 2008-07-22 13:24 | Comments(4)  

みちのくの逃亡者

 平成6年12月25日中山競馬場、G1有馬記念。
スタートと同時に飛び出した一頭の馬。場内からは歓声と失笑。
鞍上田中勝春と共に先頭に立ったのは稀代の逃げ馬ツインターボ。
正直とても勝てるとは思えないレースで、強敵相手に見せ場を作るだけの逃げだった。
P社の同期で独身寮時代からの親友、出世なんか関係ないぜコンビのO隅君は叫んだね。
「よ~し!そのままだ!!」。おいおいO隅、あと2400mあるんだけど。

 多くの競馬ファンは馬券の勝ち負けだけじゃなく好きな馬を応援してる。
だけどやはりお金を賭けている以上、自分が買った馬に勝って欲しいのは当たり前。
パドックに掲げられた応援の横断幕も、
例えば「無敵ディープ××」「突っ走れ○×シャワー」「頼んだぞ武豊」。

 ツインターボの為に作られた横断幕に書かれていたのは「俺にかまわず逃げてくれ」だった。
僕はこれ以上素晴らしい横断幕の言葉を見たことがない。
金じゃない。見せてくれ。力尽きるまで走るお前の姿を。馬券なんかどうでもいい。
俺は死んでもいい。俺のことは心配するな。愛してる、愛してるぜ。お前だけでもニ・ゲ・ロ!
逃げるんだツインターボ!大袈裟だよ。

 O隅、あの頃武庫川の川原で飲んだワンカップ、最高に美味かったな。

 ツインターボは逃げまくって22戦5勝し、種牡馬になったが、
11歳で心臓麻痺に倒れ、突然この世を去った。生き方も全力の逃げ一本だったんだなぁ。
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# by livehouse-uhu | 2008-07-18 21:03 | Comments(0)  

決めゼリフ

 むぅ、前回コメントを受けて次の本欄が始まるという忌々しき事態。ま、いっか。

 たとえば、「ゴーマンかましてよかですか?」(小林よしのり)とか、
「医者にチリ食べるなって言われてましてね」(刑事コロンボ)とか、
「身震いするほど腹が立つ」(宇宙猿人ゴリ)とか、
「財前教授の総回診です」(白い巨塔の院内アナウンサーの人)とか、
「ははははははっ」(黄金バット)とか、「またあえて嬉しいよ」(デスラー総統)とか、
「ドジでのろまな亀」(堀ちえみ)とか、「そりゃないでしょ~、工藤ちゃぁ~ん」(服部刑事)とか、
「めでてぇなあっ!」(伝七)とか、「金さんとやらを呼んでもらおうじゃねぇか!」(悪人)とか、
「脈はあるか、脈は」(宇宙家族ロビンソンのドクター)とか、
「これから俺たちとやってくつもりがあるんならこの金取れ。ねぇんならどっか消えちまえ!」
(念仏の鉄)とか、「私、ミニョンさんにはごめんなさい言いません」(ユジン)とか、
「ウルトラマン、死んじゃだめ!立つのよ!起き上がって!
あなたが死んだら地球はどうなるの?」(明子隊員)とか、
「いっぺん、死んでみる?」(地獄少女)とか、
「ようしキット、ターボジャンプだ」(マイケル・ナイト)とか
「ヨォ!おまちどう!俺こそマードック。通称クレイジーモンキー。パイロットの腕は天下一品。
奇人?変人?だから何?」(特攻野郎Aチームのマードック)とかのことだね。

 いやぁ、疲れた。自分の決めゼリフ考える気力無くなった。
違うのもある?まぁそう細かいこと言わないで。

 俺、今回誰にも笑ってもらえなかったらホント自信失くすわ。
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# by livehouse-uhu | 2008-07-15 11:47 | Comments(4)  

続・クラスに一人

 その前に。別に興味も無いし、くだらなすぎてつっこみたくも無いんだけど、
あんまり不思議だったので訊きたい。あの山本モナさんだかってモテるんですか?
男は酔っ払うと誰でもいいなんて嘘だぜ。相当のクズでも案外ロマンチストだ。
AVばっかり観てる様なヤツでも、現実に踏み外すにはいくらかでもその気がないと。
申し訳ありませんが(誰に?)、私、あの方まったく無理なんですけど。
知性派ですって!?ヘキサゴンの三人組の方がまだマシだよ。
知性って知識じゃない。しかも半端な。

 さて、「クラスに一人」の補足。
まさか誤解してないとは思うけれど、僕が認識している40分の1とは、
あんまり勉強が出来なくて運動もダメダメ、ちょっといじめられてた
気の小さい彼(誰?)のことじゃないよ。彼は全然わけわかんなくなんか無かった。
みんなは知らなくても、マンガに詳しく、ユーライアヒープを教えてくれて、
キネマ旬報のどのページを開いても俳優の名前が言えた。
まるで目立たない、世渡り下手の心優しきオタクだったけど、不適格者なんかじゃない。
 
 僕が言ってるのは、いつも彼を馬鹿にして、高校卒業後二ヶ月で標準語になり、
いまや東京生まれみたいな顔をしてるお前だよ。いや誰だよ。すまぬすまぬ。
みんなも自分のまわりで思い出してみてね。

 う~ん、どうにも一番わけわかんないのは僕かぁ。ありがちなオチで。
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# by livehouse-uhu | 2008-07-11 21:03 | Comments(4)  

 クラスに一人

 とはいっても、クラスの人数については育った時代や地域で様々だろうね。
僕の感覚だと40人ってとこかなぁ。今はもっと少ないのかしら。

 で、このクラスに一人理論である。何が理論なんだか。
でもね、本当に的確なんだこれが。とにかくいたでしょう、クラスに一人わけわかんないの。
約2.5%、正直まともな社会生活(?)になじまないのが混ざってると思う。
営業やってる人、お客さんを40社担当するとどうしようもないパワハラ部長が一人いませんか。
電気屋さん、40件の修理するとクズのようなクレーマーが一人いませんか。
県庁職員、新プロジェクトチームが40人になると反対ばっかりするヤツが出てくるでしょ?
草野球チーム、メンバーが40人超えると納会で最低のからみ方するやつが現れるでしょ?
これがクラスに一人理論です。

 助けてやれないんだ。自分を犠牲にしてそいつを助けるってことは、
他の38人(自分とそいつを引いた数)に多大な迷惑をかける事になる。
人類愛に酔ってはいけない。それは腐ったみかんを抱きしめる行為。
クラス分けは自分の意思とは無関係に決められるけど、社会に出れば仕事や友人は選べる。
地位や名誉にこだわって自殺するほどストレスをためるなんてつまらない。
箱はいくつもあって、時には隣の箱を覗いたり移ってみたり気楽にやってはどうでしょう。

 しかし。簡単には逃げ出せない箱、この世界(地球)的に見ると、なかなか気楽じゃない。
国際法など屁とも思わぬ腐敗国家(ならずもの国家にはまだ良いイメージもある)が、
あそことあそことあそこ、あとあそことあそこでぇ、世界の国の数が196・・・。
おぉ~!!2.551%!おっそろしや。

 思い出すよ学生時代に一人くらい  クラスに嫌なやつがいても球技会じゃ
 みんな団結した 揉め事も忘れて だからね地球の平和には 宇宙人よ攻めて来い
 (宇宙大戦争~PICARESQUE OF BREMEN)

 そう、残念ながら今のところ宇宙人も攻めてこないし、対外宇宙球技大会も無い。
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# by livehouse-uhu | 2008-07-10 14:29 | Comments(4)  

 旅の友

 僕はクーラーを持って旅をする。
親友の結婚式の引き出物がソフトクーラーだった時からだったろうか。
ハードタイプだとかさばるし、旅館で目ざとく「持ち込みはお断りです」
なんていわれてもイヤだけど、ソフトタイプなら旅行バッグと区別がつかない。
気がちっちぇえ。

 ソフトクーラーは最高だ。競輪場でもフェリーの中でもみんながうらやましがる。
たっぷりの氷に、ビール、日本酒、ワイン、トマトジュース、各種おつまみを入れて歩く。
伊勢のおかげ横丁で、ななめ掛けして買い食いしながら歩いた。
「おばちゃん、これ何?」「てんぷら(さつまあげ)や」
「中身は?」「これはイワシとチーズ、こっちはウニ揚げ」「ふむ、するとワインは白だな」
おもむろに冷えた白ワインとグラスを取り出したら、おばちゃん完全に呆れてこう言ったっけ。
「あんた・・・アホやろ。」まったく仰る通りでございます。
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# by livehouse-uhu | 2008-07-05 21:49 | Comments(10)  

 白きたおやかな峰

 僕はクズのような男だが、そのわりにいろんな人に助けてもらう。
結構たくさんの人に「シンヤさんていい人ですねぇ」などと言われる。
自慢みたいだがこれはただの事実だからしょうがない。本人が一番驚いている。
もちろんスルドイ人にあっという間に本質を見抜かれたりもするが。

 おそらく(多分間違いなく)並外れて幸せな子供時代をすごしたからだろう。
自然の中で息苦しいほどに愛され、矛盾するほど自由に育てられた。
楽しい思い出ばかりだ。家族で海水浴。おにぎりと鯖の味噌煮缶。
渓谷のキャンプ。姉と奪い合って食べた豚汁。
夜明け前の昆虫採集には母が一緒に来てくれた。水銀灯の下で光るクワガタムシ。

 その中でも最高に楽しかったのが山登りだった。
祖父と父と三人の五葉山。岩肌に伸びるはいまつ。遠くの町の景色。
賢治が歩いた岩手の山々は、自然と共に生きることの素晴らしさを教えてくれた。

 だが、残念ながら本物の「登山」という世界にはまるで縁が無かった。
ラグビー部の部室の隣に「ワンダーフォーゲル部」があり、
彼らの話を聞いてワクワクする位が関の山。ここ、シャレじゃないぞ。
本や映画でしか出会えない本物の「アルピニスト」なんて
まさに夢の世界のスーパーマンみたいに思えた。

 その「アルピニスト」の頂点に野口健さんという人がいる。
7大陸の最高峰を最年少で登頂した超人だ。
彼はフィリピンで戦死者の遺骨を収集する為の活動をしている。
ヒマラヤ8000mのキャンプで死にかけた時、
「あぁ、日本に帰りたいな」と思ったのがきっかけだそうだ。
もちろん彼は右翼でもなければ戦争賛美者でもない。
遠く離れた異国で力尽きた兵士達を、せめて骨だけでも故郷に迎えてやりたいだけだ。

 野口さんはジャングルの奥の洞窟で150体もの遺骨を発見する。
しかし政府の正式な収集団以外は遺骨を日本に持ち帰ることは出来ない。
一民間人は何もすることが出来ないんだ。

 「きっとまた来るから」と洞窟に背を向けた彼は、不思議な声を聞いたそうだ。
「もう行ってしまうのかい。やっと、やっと見つけてくれたんだろう?」

 声の主はどれ程淋しかったのだろう。どれ程夢見ていたのだろう。
長い年月、暗い洞窟の中でどれ程帰りたかったことだろう。
緑に覆われた日本の低い山。雑木林。沢の流れる音。
今、僕らの目の前にある、美しく普通の景色。
 
 何も出来ないけれど感謝と哀悼を。
彼らが守った祖国を壊そうとする者にこそ、怒りを。
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# by livehouse-uhu | 2008-06-30 21:12 | Comments(2)