Kプロデューサー。義理堅いあなたが電話をしても返って来ないので変だな~と思っていました。ひと月もたって着信があり、折り返すとお嬢さんのAちゃん。「父の携帯です・・・」という言葉で心臓が飛び出そうでした。
なんてこと。まさかあなたがこんなに早く行ってしまうなんて。きっとまた会えると思っていたのに。
あなたに教えてもらったこと。たくさんありすぎて書ききれないけれど。音楽をジャンルで区分けするようなヤツは何もわかっちゃいないってこと。アイドルだろうが演歌だろうがポップスだろうがロックンローラーだろうが一番大切なのは曲の良さだってこと。どんなイベントでも愛が無ければお客さんに喜んではもらえないってこと。
リハでのあなたの厳しさ、だけどLIVEが終わった後でみんなをねぎらうあなたの優しさ。
あまりに練習しすぎて声が出なくなり、泣きながら口パクでステージに立ったSちゃんに「今日は口パクだけれど必ずこの埋め合わせはしますからどうぞまたLIVEに来て下さい」と正直に言わせることを選んだあなた。
そして、長く一緒に活動したグループをひとりが脱退する時、「私は、こういう時決して泣きません。泣かないと決めています。さよならじゃないからです。違う道を歩くけれど、みんなずっと仲間で、それぞれの道で頑張るだけだからです」と言ったあなた。
すみません、Kさん。オラ、Aちゃんからあなたが亡くなった事を聞いてUHUの調理場で携帯電話を握りしめて泣いてしまいました。もうどんなに我慢しようと思ってもただただ涙が出て声になりませんでした。そしたらAちゃんが言ったんです。
「BOSS、どうか泣かないでください」って。
Kさん、Kさん、オラはこれからも音楽をジャンルで決めつけたり絶対にしません。一番大切なのは曲の良さですよね。
また、待ってます。こねこの心がこもった歌を。それを必ずどこかで見守っているあなたを信じて。
お疲れ様でした。ありがとうございました。合掌。