人気ブログランキング |

<   2007年 04月 ( 2 )   > この月の画像一覧

 

遅くはない?!

 謝りたい事がある。たくさんある。あの時は笑った、という思い出の10倍ある。
今となっては誰にどうやって謝ったらいいのかわからないのもある。

 初めて自転車旅行したのは中学1年の時。友達と3人で向かったのは、
水海(湖じゃないよ、釜石にあるレッキとした海の名前)と言う所。
帰り道、半分寝て自転車をこいでいた僕は、路側に駐車してた車の後部に追突した。
割れて散らばるテールランプ、擦りむいて血が出た肘。
ハンドルの曲がった自転車を起こすと、僕は逃げた。痛いのを我慢して。
車の部品はきっとすごく高いものだと思ったんだ。

 山で見つけた蜂の巣は見たこともないほど大きかった。
居合わせたのは10人程、一番根性のあるTが棒で叩く事になった。
僕の自転車の後ろにTを後ろ向きに乗せ、みんなもそれぞれの自転車で逃げる。
下りだし、自転車なら何とか逃げ切れるだろう。
「せ~の」でTが蜂の巣をひっぱたいた。僕は全力でペダルを踏み、ダッシュした。
軽い。加速もいい。「よっしゃOK」と思った僕の後ろからTの声がした。
「お~い、シンヤ、落ぢだ、落ぢだ、シンヤ~、待ってけろ~」
「T~、だいじょぶが~、乗ってんな~、逃げっつぉ~、ちゃんと乗ってんな~?」
叫びながら僕は1度も後ろを振り返らなかった。

 「しかしやっぱりうどんは関西やで。こっちのうどんはつゆ真っ黒やし、
かろうて食われへんわ。」
Uは生れが四国、育ちは大阪で、2浪して仙台の国立大に来ていた。
バスの中で後ろにいた2人組が「俺、関西弁大嫌いだぜ」と話しているのを聞き、
「おう、お前ら!」とすごんで振り返ったら、応援団風のごつい連中だったので
「君たちはどうして関西弁の悪口を言うんだい?それはよくないな」
と丁寧に標準語で意見を述べた男だ。
年上だったが、アパートのみんなは彼をおもちゃにしていて、
僕は先頭に立っていじめた。「てめ、いやなら食うな、さっさと関西へ帰れ!納豆食わすぞ!」
15年後、僕はサラリーマンになって梅田に勤務する事になり、
駅前ビル地下の「だいつる」で野菜天うどんを食った。
けつねも食った。もちうどんも食った。時にはおにぎりもつけて食った。
「ウチのうどんが旨い訳」と言うとんでもない自信あふれる看板。
安くて旨くて、だしの効いたつゆは黄金色に透き通っていた。
U、あの時はほんとに悪かったなぁ。うどんは、うどんは関西だよ。

 まだ全然謝り足りない気がする。
小学校の時、旅行の積立金が盗まれて、担任のG先生がクラスの全員に目をつぶらせて
「決して悪いようにはしません。先生にだけ正直に手を上げなさい・・・」
あ、これは僕じゃないや。しかしG先生、犯人をどう悪いようにしなかったのかな~。 

by livehouse-uhu | 2007-04-18 12:01 | Comments(0)  

まっすぐな線を引いてごらん

 と、唄ったのは中島みゆきさん。
ペンを持って、まっすぐな線を、ずっと引く。想像するまでも無く出来ないこと。
そう人は、ただ1本のまっすぐな線を引くことが出来ない存在。

 「まっすぐの定義とははたして誤差が何%まで・・・」とか言い出すのはやめろよ!
話が進まないじゃないか。SF小説の瞬間移動の場面で、
「テレポートした先に物体が無くても厳密には空気の分子があったら大爆発のはず」
とか考える性質の人はもう読まなくて良し、帰ってくれ。

 まっすぐな線を引けない人間が考えることは2種類で、
(1)定規やドラフター、その他工夫と努力で少しでもまっすぐな線に近付こうとする。
(2)まっすぐな線は偉いのか?まっすぐな線を引かなくてもいいじゃないか。
  まっすぐじゃない線の方が僕は好きだ。まっすぐな線と戦おう・・・。

 僕は比較的まっすぐが好きです。
昼の仕事机なんかさ、メモ用紙が電話の縁とゆがんでるとちょっとイヤ。
でも、だからこそふわふわ不思議な線を描く人の魅力にも憧れる。
「あぁ、所詮僕なんかつまらない勤め人、この人は本当の芸術家なんだなぁ」なんてね。
いずれにしろ僕にはまっすぐな線も引けず、自由な線も描けない。

 この想いをまっすぐに。へぇ、まっすぐな想いか。どんなんだろう。
目的に向かってまっすぐに。う~ん、脇目も振らず信じる道を行くのね。
そりゃまぁ大事かもなぁ。

 そして僕はまっすぐに歩いてきたはずの砂浜を振り返る。
酔っ払ってんのかな、千鳥足だ。頼むぜ波、恥かしいから消しといてくれ。

by livehouse-uhu | 2007-04-17 11:08 | Comments(0)