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イリュージョン

 確実に涙もろくはなってるんだよね。
それなのに感性は鈍くなった気がする。
単に涙腺に作用するレベルが下がっただけって言うか、早くなっただけって言うか。

 「胸が締め付けられる」って、ホントに地面を転げ回るほど苦しかった。
本を読んで感動した時は、マジで膝が震えたり呼吸が荒くなったりしたよね。

 経験がある程度自分の心の動きを予想するようになったのかな。
それは怒りや笑いも一緒。だんだんと枯れてゆく樹の様だ。

 うひ~、完全に年寄りみたいな文章だな、これ。な~んて、でも心配ないの。
たぶん何日か後には全く正反対の事を平気で書いてるからさ。
実はここ何日か、昔好きだったミュージシャンのアルバムを立て続けに見つけて、
バタバタと買い込んだらどれもこれも「あり、こんな曲だったっけ?」って感じだったんだ。

 特に歌詞が好きだった日本の曲の場合は、今まであまりそういうことが無かったので、
「これは自分のほうが変わってしまったのか!?」と落ち込んだわけです。
さて、ここで具体的に曲名をあげるべきでしょうか?
そして誰かに「あぁ、それは昔その曲をいいと思ってたボスがおかしい」
とでもいってもらったらスッキリするのかしら。
幼い頃に見た景色、無くしたナイフ、みんなその日その手の中でだけ輝いた
一瞬のイリュージョンなのかもしれないね。

 おお、ちゃんときれいにオチがついたぞ!
この前、久しぶりにフレンチドック食べたら、もそもそしてまずかった。
記憶の中の釜石港祭りも、ぼんやりと幻のようなイリュージョン。
ポケットの中の百円札と、虎舞の鐘や太鼓の音。
ひゃ、ひゃくえんさつぅ?年寄りみたいじゃなくてマジ年寄りじゃん。
いやぁ「12月の雨の日」はいまだに最高~。

by livehouse-uhu | 2007-03-21 21:22 | Comments(0)  

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