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哀れ貧しき者よⅢ

 「弱虫」と言われたら傷つくけれど腹は立たない。その通りだからというのもあるし「弱虫」は恥ずかしい事ではあっても人間として許されないことではないと思うからだ。

 勇気は必要だがどんなときにも蛮勇を奮うよりはまだ「弱虫」の方がましだとも思っている。刃物を振りかざして暴れる狂人に体当たりして見知らぬ人を守るのが称賛されるべき勇気だろうか。本当に大切な人が危機に陥った時、試される最後の勇気は心の奥にしまっておけばいい。この辺の感覚は特に哲学的考察を経ずともごく一般的なものだろう。

 「卑怯者」。オラは誰かに言われて一番怒りを覚えるのがたぶんこの言葉だ。「馬鹿」も「嘘吐き」も「助平」も「見栄っ張り」も「妖怪人間」も胸を張って「違う!」とは言えないし「弱虫」と同じで悔しいが仕方がないところがある。

 「卑怯者」はイヤだ。「卑怯者」にはなりたくない。たとえ弱くて馬鹿で嘘吐きで助平で見栄っ張りで妖怪人間だったとしても。

 日産自動車株式会社という世界に冠たる大企業を経営していたカルロス・ゴーンなる人物がどれほど裕福だろうがどんな思想信条を持っていようが彼は「卑怯者」だ。卑怯者は卑怯だ。

 世界中から「卑怯者」と呼ばれる人間。こんな人間の下で必死に働いて時にはおべっかを使っていた人は本当に気の毒だと思う。

 ちょっと待て。「妖怪人間」ってどういう意味なの?

by livehouse-uhu | 2020-01-03 18:22 | Comments(0)  

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