吊り橋渡れ

 下山した。

 年寄りや若いのや頭のいいのや大バカなど雑多な19人はとにかくすべてを忘れ、しかしゴミの分別と処理だけは人間として決して疎かにせず無事文明の中に戻って来たのだった。

 最高の盛り上がりは居酒屋大将ゆうちゃんのTHE BLUE HEARTS「ガンバレって言ってやる聞こえるかいガンバレ〜!」、一番のアホは東農大OBしょうニャンの「雑におっぱい見せてって頼んですいませんでした」、なによりの驚きは元きこりのダンサーはやくんの「倒木は全部炎にします」、締めの一言は南アルプスにピアノをかついで登ったかくれみのの「(朝霧高原のレストランで肉丼を食べながら)食べてる途中で昨夜から今朝まで肉を焼いていたことを思い出したんです」であった。

 みんなまた日常と仕事に帰っているのだ。

 真夜中、焚き火から遠く離れた斜面に◯◯⚪︎◯をしに行ったら和服の女性がオラの横を通って「楽しそうですね・・・」と声をかけた。こんな草叢の中じゃ歩きづらいだろうと思っているうちにもう見えなくなり、その先は山の中腹に暗く小さく開けられた防空壕のようなトンネルで、入り口は鉄格子で塞がれ南京錠がかかっているのだった。

 大東亜戦争の頃、この山間の小さな部落はどんな暮らしをしていたのだろう。

 星も富士山もまったく見えなかったが、戦時を生き抜いた方々に心からの感謝を。平和を守る強い意志と誓いを。

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by livehouse-uhu | 2018-11-15 10:19 | Comments(0)  

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