自殺するものが霧の降るのをいやがって青い巾など被るものか

 朝から雨で薄暗い部屋の中で宗谷挽歌とオホーツク挽歌を続けて読んだら落ち込んだ。

 こういう時は青森挽歌に限る。逆療法の一種だ。昨夜の酒が抜けておらず、水をガブ飲みする。雨が激しくなってきた。ダメだ「悪い方」に入った。宮沢賢治ってドラッグでいうとダウナー系だからな。

 安倍川の鉄橋を渡る新幹線の音さえ寂しそう。そういえばカモノハシ新幹線N700が引退するらしい。すべてのものに終わりがある。僕の手がポケットの中でも。



 永久におまえたちは地を這うがいい

 さあ、海と陰湿の夜のそらとの鬼神たち

 私は試みを受けよう

              「宗谷挽歌」〜宮沢賢治



 この最後の三行の前、抜け落ちて今も見つかっていない数枚の原稿には何が書かれていたのだろう。それともはじめからそんなものはなかったのか。

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by livehouse-uhu | 2018-04-11 09:34 | Comments(0)  

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