平和の使徒
あれからもう23年、またこの日の朝が来た。静岡はしとしと静かな雨が降っている。
懐かしい伊丹市の昆陽池公園では「追悼のつどい」が行われたが、そんなことを紹介する新聞記事もずいぶんちいさくなった。
恐怖が不安に変わり、また周りの多くの人が心配でも何も出来ないもどかしさの中、駆け付けてくれた自衛隊車両や頼もしい迷彩服姿の隊員達を見た時に思わず溢れた涙。どれほどの被災者が彼らに救われ、勇気付けられただろう。
ネットには当時の自衛隊の初動遅れについて様々な情報が流れている。
社会党政権村山富市首相の責任だというもの。
そんなのはデマで信じている人は情弱だと罵る人。
自衛隊が責任逃れをしたと公言する当時の兵庫県知事。
震災後ずっと黙ってて何年も経ってから何言ってるんだという批判。
右から左からまあ騒がしいことだ。あの日あの場所にいた人はみんな知っている。自衛隊も、消防も、警察も、街の人々も、みな力を合わせ助け合って乗り越えた。もしそこに偏ったイデオロギーによる操作があったとしても、そんなものは「生きよう」とする意思と「誰かのために」という崇高な使命の前ではちっぽけだったのさ。
南武庫之荘に来てくれた若い隊員さんは、今頃どこでどうしているだろう。手を振ったあなたの笑顔をオラは忘れたことがありません。
ありがとう、日本の誇り。ありがとう、日本の守護神。ありがとう、自衛隊。
願わくは、あなた方がやむを得ず戦闘に力を発揮することがありませんように。
マッハバロン 眠れ眠れ お前が静かに 眠れる世の中が
平和で一番 素晴らしい時 それを父さんも 祈っているだろう
遠い世界で 祈っているだろう
マッハバロン 眠れ眠れ お前の使命を 終わらせてあげたい
たたかう機械で なくしてあげたい
「眠れマッハバロン」〜すぎうらよしひろ(作詞・阿久悠、作曲・井上忠夫)
by livehouse-uhu | 2018-01-17 10:33 | Comments(0)