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手段を選ばずⅢ

 とにかく初めから「戦法として」失敗だと思うのだ。自分とは考えの違う人の演説を妨害するような行為は。

 オラは別にどちらにも肩入れしないし、選挙結果の予想をする気もない。ただそのやり方が「敵を利する」と何故気付かないのか不思議でしょうがない。

 いかにも「自民党の偉そうな親父です」という顔の二階幹事長が、街頭演説中にしつこくヤジった聴衆(そりゃどう考えても聴衆じゃないよな)に「黙れ」と怒鳴ったんだそうだ。

 どっちもどっちだが。それを見たり聞いたりした「もともと」自民党を支持している人は「なんてヤツらだやっぱり投票するなら自民党だな」と思うだろうし「もともと」自民党が嫌いな人は「有権者を怒鳴るなんて絶対自民党には入れないぞ」と思うだろう。

 ではどちらでもなくどちらに投票するか迷っている人はどうだ?

 まず間違いなくほとんどが「ヤジを飛ばした方」を嫌いになる。成人式で来賓の挨拶中に酔って暴れつまみ出される新成人と来賓のどちらに同情するかというのと同じ位の比率で。「安倍政権を倒す」「自民党から政権を奪取する」ことを目的にしているなら明らかにマイナスではないか。一番「なんてことをしてくれるんだ」と感じているのは自民党の対立候補だろう。
 
 前にも書いたがオラにはバリバリの共産党員の友人が何人かいる。うちのひとりは、ある地区で相当大事な役割を担いほぼ幹部といってもいい地位にいて、今まさに身を粉にして走り回っている。

 彼が電話で言っていた。「浮動票を共産党に取り込むために本当に迷惑なのは、活動なんか手伝いもしないくせにブログやツイッターで『安倍政権はクズ』だの『一般人は頭が悪いバカ』だの一生懸命書くヤツなんだ。そいつらが味方のつもりで『共産党を躍進させよう』なんて付け加えたら逆に多くの人の心は離れてしまう」。

 最後はタメイキだった。民主主義国の選挙は戦争じゃない。相手を攻撃して自分を有利にしようとするのは(結局有利にならないので)お互いにやめた方がいいと思うがどうだろうか。

by livehouse-uhu | 2017-10-14 21:44 | Comments(0)  

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