畏れを
ゆっくりと散歩するお年寄りを睨みつけながら狭い道を走り抜ける市民(ケッ)ランナー。
ハイキングの家族連れを蹴散らすように山道を下ってゆくマウンテンバイク。
天気のいい日曜の河川敷でクラブを振り回すゴルファー。
ボート遊びの子供達がいる川を疾走する水上バイク。
あげくはついに数千万年前に出来た自然の巨石に「登りたいから」とハーケンを打ちこむクライマーまで現れた。
鬼岩公園の「鬼岩」は、800年ほど前に「関の太郎」という鬼人が住みついて旅人に悪さをしたため、御白河法王が遣わした纐纈源吾能康公が退治した場所。
いいですか、数千万年かけて風雨に浸食され、永い時をその姿に刻み、討たれた鬼人の無念や、近隣の村人たちの想いを宿した花崗岩に、たかが遊びのために鉄のくさびで穴をあけて平気な人間がこの世にはいるのです。
もしかしたら、殺人よりももっと重い罪ではありませんか。泣けてくる。
恐ろしや 次月の里の 鬼すすき
「古句」~詠み人知らず
ハイキングの家族連れを蹴散らすように山道を下ってゆくマウンテンバイク。
天気のいい日曜の河川敷でクラブを振り回すゴルファー。
ボート遊びの子供達がいる川を疾走する水上バイク。
あげくはついに数千万年前に出来た自然の巨石に「登りたいから」とハーケンを打ちこむクライマーまで現れた。
鬼岩公園の「鬼岩」は、800年ほど前に「関の太郎」という鬼人が住みついて旅人に悪さをしたため、御白河法王が遣わした纐纈源吾能康公が退治した場所。
いいですか、数千万年かけて風雨に浸食され、永い時をその姿に刻み、討たれた鬼人の無念や、近隣の村人たちの想いを宿した花崗岩に、たかが遊びのために鉄のくさびで穴をあけて平気な人間がこの世にはいるのです。
もしかしたら、殺人よりももっと重い罪ではありませんか。泣けてくる。
恐ろしや 次月の里の 鬼すすき
「古句」~詠み人知らず
by livehouse-uhu | 2016-06-15 12:12 | Comments(0)