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うるさい日本のオラ

 中島義道先生の「うるさい日本の私」には、続編(?)の「うるさい日本の私、それから」というのが出ていたんだな。なんと1998年だ。迂闊にも見逃していた。

 聞きたくもない音を無理に聞かされることがどれほど苦痛か、それを苦痛だと感じない人には理解出来ないのだからやっかいだ。機械音声や録音の再生の繰り返し。それはまさに拷問である。

 たとえばオラが今生業としている音楽だってそうだ。音楽を聴くことが目的ではない場所で延々と流れるBGMはそれがどんなにいい曲でもオラは嬉しくない。しかしそうではない人がいる。耳を傾けて聴いてもいないのに、もしそれについて意見を求められたら「場が和んでいいですね」などと答えるのだ。

 震災の後、巷に流れる「がんばれソング」「応援ソング」を山口洋(呼び捨てである。年下だから)がブログでこき下ろしたことがあった。コメント欄には様々な意見が書き込まれたが、洋(呼び捨てさ。年下だもん。ちょっとびびってるな)は黙して語らなかった。

 「音楽を愛している者にとって、好きではない音楽を無理矢理聞かされることが、どれだけの拷問かってことを、分かって欲しい」。

 オラは、洋(呼び捨て・・・スミマセン!)のこの言葉に心から共感する。すくなくとも公共の場や食事の場にBGMというのはいるだろうか。

by livehouse-uhu | 2016-04-14 15:50 | Comments(0)  

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