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M・K・シャルマ氏の「喪失の国、日本」で

 三島由紀夫の「金閣寺」についての評論を読んでいたら、ちょうど今日の新聞に「金閣寺」の著作権消滅の記事が載っていた。シンクロニシティ?違うか。

 あと数年で死後50年か。著作権の保護期間って案外短いな。その長さは人の記憶や感動の持続時間と・・・まったくリンクしていないのは言うまでもない。

 「もし本当に三島が民族主義者ならば、初期の作品の中にその萌芽がなければおかしい」とするシャルマ氏の説は、「敵を攻撃することなく、自分自身に刃を向けるような人間は、民族派、愛国者ではあり得ない」という意見とはまさに「似て非なるもの」である。

 そう、僕らは文学者を文学によってのみ知るべきなのだ。

by livehouse-uhu | 2013-02-14 22:02 | Comments(0)  

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