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ハチワンスイマー

 オレは将棋が弱い。

 まぁ大体オレがボス部屋で自らの「ダメ」を導入部に持ってくる時は、
「でも本当は~なんだよ」とセコイ一回ひねりで言い訳してオトすか、
「あの頃はそれが~ということだったんだなぁ」などと
ちょっといい話的懐古趣味に逃げるかなんだが、
今回はもう掛け値なしにそのまんま。

 オレ、将棋は驚くほど弱いんだよ。

 もちろん「駒の動かし方を知ってるだけの人」とか「囲いや戦法をひとつ位知ってる」
程度の人には負けない。仮にも好きで何十冊かの本を読んだし、
大阪時代には道場に通ったりしたんだからね。

 なんだやっぱりいつものように自慢につながるのかって?

 違うんだ、オレさ、たぶん自分より一局でも多く将棋を指したことがある人には、
全部負けてるんじゃないかと思うんだ。
そして対局数が自分より少ない人にもしょっちゅう負けてる。
実はこれ、同じ経験値なら日本一弱いってことで、
生まれ持った才能は全然無いってことじゃないのかなぁ。

 まず序盤の駒組みが下手、踏み込みが浅く、必要以上に慎重なクセにポカが多い。
中盤の勝負処ではビビリ性でチャンスを見逃し、終盤は純粋な読みと計算が苦手だ。
ここまで将棋というゲームに向いていない人間がいるのかな。

 先日雑誌で「ドン小西」とかいう人が羽生善治四冠王のファッションをチェックしていた。
一般人に最も名前を知られている棋士なのでそこそこに敬意を払った物言いをしていたが、
結局はスーツが安物だの、寝癖がどうしただの、面白おかしく書き散らかしていた。

 プロの将棋指しの頭脳たるやどれほど凄まじいものかなんて想像も出来ないんだろうな。
上着の色とバッグが合わないとか靴が流行遅れだとかそんなことが最大の関心事。
なんだか可哀想。

 オレ、確かに将棋は弱いけど、とりあえず勉強したおかげで
「プロ棋士ってすげぇ…」とぼんやりわかるとこまで来たからそれでいいや。

 ありゃ?これはセコイ一回ひねりオチかな?

 プロ棋士の頭脳や浮世離れした行動のエピソードは幾多あるが、
今日はちょっと毛色の変わったオレの好きな話を紹介するよ。
技術論がらみで少しわかりづらいかもしれないんだけど…。

 あるプロ棋士(A)が、これからの棋士人生を左右しかねない大事な対局で必勝の局面になった。
プロなら一目でわかる場所に「香車」を打てば「詰み」である。
しかし、極限の緊張と時間に追われたAはそこに「歩」を打ってしまった。
その後将棋は逆転、Aはトップクラスに駆け上がる大チャンスをフイにした。
局後、観戦していた多くの若手棋士がその場面について、
「打った『歩』を一度成り捨てれば初めの局面に戻る!」と指摘した。
そうしておいてから、改めてやりなおしの「香車」を打てばやはり勝ちだったというのである。
Aは敢然と言い放った。
「勝ちと信じて魂込めて打った『歩』を意味無く成り捨てて
前の場面に戻るなんて、そんなことが出来るか!」
Aは当然その手に気付いていたのである。

 「この手のパーカーは、今年ロスでも流行ってるんでぇ、渋谷でも許されます」
なんて喋くってる人間には死ぬまでAの気持ちはわかるまいよ。

 不肖アマ棋士シンヤ、得意戦法は四間飛車穴熊、相振り飛車と矢倉はやりません。
10回に1回、狂ったような速攻を仕掛けたくなるクセがあります。
「詰むかもしれない」と感じたら何の確証も無く「寄せ」に出ます。
「日本一逆転負けが多い男」。好きな駒は「馬」に成る前の「角」です。
9×9=81マスの将棋盤に潜るのは全然無理だけど、表面を泳ぐ位ならなんとか…。
巨乳のメイド(中静そよ!?)が「戦え!」と叱咤してくれたら覚醒するかも!?

 では我と思わん者、UHUにて挑戦を待つ!いやあまり待ってない。どっちだよ!

 しっかし今日はくどいエンディングだったな。終わるチャンスが3回位あったのに。

 グランドファンクのハートブレイカー並みだ。

by livehouse-uhu | 2009-05-21 16:41 | Comments(2)  

Commented by 凸ヤマ at 2009-05-22 14:03 x
それを真似した、ロザリの『Sign』のエンディング並だw
Commented by シンヤ at 2009-05-22 14:51 x
 Signな、あのエンディングを待ってるのが全国各地に。

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