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私は双子座

 アオケンがコメントをくれたりしたので、またまたミュージシャンの思想について。
なんて、そんな大袈裟なものじゃないんだけど。

 「魚座の音楽論」を書いた吉松隆という現代音楽家が、
「音楽家は朱鷺が滅びるのを保護する立場には無い。
その美しさを曲にして伝えるのが仕事だから。」というようなことを言っていた。

 吉松氏の著作や音楽に共感するかどうかはともかく、ある意味真実だと思う。

 音楽家なんて非常に感傷的なところで仕事をしているので、
朱鷺を保護するのに必要な政治的(?)手練手管とは遠い資質の人であって欲しいものなぁ。

 そうかぁ、それで極端な成功して不動産業始めたりするミュージシャンの曲は
どこかインチキくさいんだな。もちろん例外はあります、念のため。

 あ~、でもよく考えると朱鷺は野山に羽ばたく本物が一番いいんじゃないかしらね、先生。
音楽の役割はまた違うところにあるのでは?もっと形にならないものを形に…。
あらあら、子供みたいなこと書いてるつもりだったのに、やっぱ音楽論はめんどくさ。

 ふと思い出した。

 伊藤左千夫氏の「牛飼いが歌詠む時に世の中の新しき歌大いに起こる」って短歌、
僕はあんまりピンと来ません。いかにもとってつけたっぽい。
別に歌詠みは歌詠み、牛飼いは牛飼いでいいじゃん。
そんなに誰でも創作活動しなくていいと思いますぜ。
歌詠み、別に偉くないし。

 こっちの方がよほど胸に響く。

 「実務には役に立たざる歌人と我を見る人に金借りにけり」    石川啄木

by livehouse-uhu | 2009-04-17 15:22 | Comments(2)  

Commented by 凸ヤマ at 2009-04-17 21:57 x
ハイ!先生!『牛飼い・・・』には×教組的発想が匂いますッ!
Commented by シンヤ at 2009-04-18 00:23 x
 Jちゃん、よく気が付きましたね。
「子供はみんな平等で天才だ」なんて
とんでもないことを言い出しそうですよね。

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