パーフェクトでさえ完璧ではない
今日は一部のマニアックなボウリングジャンキーにしか理解できぬ話題ですまぬ。
っていうか普段書いていることに汎用性があるとでも思っているのか、この男は。いつもより一段と、しかもいちいち解説しないで書き飛ばすぜ、という意味です。
ボウリングにはいろいろな投げ方がある。
「ファールラインを越えない」とか、いくつかの禁止事項を守れば投法自体に規制はない。PBAのロバート・スミスが曲がりすぎてストライクポケットにボールを持っていけず、隣のレーンからガーターを越えて投げて「アレ、反則じゃないのか?」と話題になったことがあった。
最近ではツーハンド(両手投げ)のボウラーがアマ世界チャンピオンになったりして、ますます百花繚乱の様相。指を入れる穴も3個が普通だが2個だろうが4個(小指の穴付、プロで本当にいる)だろうが、もし投げられるんなら穴を開けなくたって構わない。サムレスの(親指を入れない)プロも多くなり、今後ますます多様化していくことだろう。
さてオレが一番初めにマネしたのは、女子日本代表にして日本TV「Pリーグ」の「炎のキャプテン」こと片井文乃選手である。オーソドックスな5歩助走からの、リリースよりもスイングを重視した投法で、メカテクター(手首に付ける補助器具)装備ではあったがさすがにアマ日本チャンピオン、強烈なフックボールを放っていた。しかも流れるような美しいフォーム。とりあえず「基礎から身につけるならコレダ!」という訳で一生懸命観察し、実践した(つもりだった)。
調子のいい時には静活プラザボウルのコーチに「5歩で投げていることと、右投げという点で文乃ちゃんに似ている」と言われた程だ。本人に「いつの日にかアベレージが200を越えたら文乃ちゃんに挑戦して勝つ!」と宣言したら「今のシンヤさん相手なら左投げ(文乃ちゃんは右利き)で試合してもいい」との優しい言葉も頂いた。
その後ロボリストやリスタイ(どちらも補助器具)、テーピングぐるぐる巻き怪我でもしてんのか!?時代を経て、やはり「ボウリングは素手だ!」ということになり、次にマネたのが中沢奨プロである。
手首を柔らかく使うプロボウラーでビデオを何回観たかわからん。ビートルズのアビーロードを聴いた回数と同じ位。困ったことにレフティだったので、手と足のタイミングがマネしづらかった。
それからの道のりも長い苦難の連続だった。山本勲プロの7歩助走と咆哮をマネ、PBAトミー・ジョーンズのローダウン(フリスビーとも言われる高回転投法)はマネする気が起きず、ブライアン・ボスのフォロースルーをマネ、ピート・ウェーバーのガッツポーズをマネた。クリス・バーンズのアプローチでの人差し指だけをマネ、ダニー・ワイズマンのユニフォームをマネようとしたが売ってなかった。
そしてオレはパーフェクトを経験し、アベレージは212、文乃ちゃんが練習モードでその上に「オレが勝ったらイヤがらず昼飯を奢られる」という屈辱的な賭けをすると(文乃ちゃんが右で投げても)5回に1回はまぐれ勝ちするようになった。
モーリッチ・ウェポン・オブ・マスバイアスⅢ(ボールの名前)をカップリスト(手首を内側に折ってボールを抱えること。もちろん補助器具を使わずに)のままスイングし、5番スパット(真ん中より左寄り)からガーターギリギリまで出してブルックリン(裏のストライクポケット)まで曲がる、念能力を駆使したかのようなカーブボールを投げるようになった。
そして。
それでもやっぱり10番ピン(右端のピン)をミスるんだよ~!
何故だ!?
水晶玉の中に熊が住んでるカバーボール(スペアのために曲がらないようになっている)を使ってるのに!大事なところで落とす。レーン上にたった1本しか残ってない10番ピンを!
原発、オレは別に反対じゃないです。人一倍無駄遣いするタイプだし。文句言えた義理じゃない、ってのが本音。でもね、絶対安全なんてあり得ない。人間が作って人間が動かしてるんだから。
悲しい時~。
生まれて初めてターキーを出して渾身のガッツポーズで振り返ったら連れがトイレに行っててひとりぼっちだった。
っていうか普段書いていることに汎用性があるとでも思っているのか、この男は。いつもより一段と、しかもいちいち解説しないで書き飛ばすぜ、という意味です。
ボウリングにはいろいろな投げ方がある。
「ファールラインを越えない」とか、いくつかの禁止事項を守れば投法自体に規制はない。PBAのロバート・スミスが曲がりすぎてストライクポケットにボールを持っていけず、隣のレーンからガーターを越えて投げて「アレ、反則じゃないのか?」と話題になったことがあった。
最近ではツーハンド(両手投げ)のボウラーがアマ世界チャンピオンになったりして、ますます百花繚乱の様相。指を入れる穴も3個が普通だが2個だろうが4個(小指の穴付、プロで本当にいる)だろうが、もし投げられるんなら穴を開けなくたって構わない。サムレスの(親指を入れない)プロも多くなり、今後ますます多様化していくことだろう。
さてオレが一番初めにマネしたのは、女子日本代表にして日本TV「Pリーグ」の「炎のキャプテン」こと片井文乃選手である。オーソドックスな5歩助走からの、リリースよりもスイングを重視した投法で、メカテクター(手首に付ける補助器具)装備ではあったがさすがにアマ日本チャンピオン、強烈なフックボールを放っていた。しかも流れるような美しいフォーム。とりあえず「基礎から身につけるならコレダ!」という訳で一生懸命観察し、実践した(つもりだった)。
調子のいい時には静活プラザボウルのコーチに「5歩で投げていることと、右投げという点で文乃ちゃんに似ている」と言われた程だ。本人に「いつの日にかアベレージが200を越えたら文乃ちゃんに挑戦して勝つ!」と宣言したら「今のシンヤさん相手なら左投げ(文乃ちゃんは右利き)で試合してもいい」との優しい言葉も頂いた。
その後ロボリストやリスタイ(どちらも補助器具)、テーピングぐるぐる巻き怪我でもしてんのか!?時代を経て、やはり「ボウリングは素手だ!」ということになり、次にマネたのが中沢奨プロである。
手首を柔らかく使うプロボウラーでビデオを何回観たかわからん。ビートルズのアビーロードを聴いた回数と同じ位。困ったことにレフティだったので、手と足のタイミングがマネしづらかった。
それからの道のりも長い苦難の連続だった。山本勲プロの7歩助走と咆哮をマネ、PBAトミー・ジョーンズのローダウン(フリスビーとも言われる高回転投法)はマネする気が起きず、ブライアン・ボスのフォロースルーをマネ、ピート・ウェーバーのガッツポーズをマネた。クリス・バーンズのアプローチでの人差し指だけをマネ、ダニー・ワイズマンのユニフォームをマネようとしたが売ってなかった。
そしてオレはパーフェクトを経験し、アベレージは212、文乃ちゃんが練習モードでその上に「オレが勝ったらイヤがらず昼飯を奢られる」という屈辱的な賭けをすると(文乃ちゃんが右で投げても)5回に1回はまぐれ勝ちするようになった。
モーリッチ・ウェポン・オブ・マスバイアスⅢ(ボールの名前)をカップリスト(手首を内側に折ってボールを抱えること。もちろん補助器具を使わずに)のままスイングし、5番スパット(真ん中より左寄り)からガーターギリギリまで出してブルックリン(裏のストライクポケット)まで曲がる、念能力を駆使したかのようなカーブボールを投げるようになった。
そして。
それでもやっぱり10番ピン(右端のピン)をミスるんだよ~!
何故だ!?
水晶玉の中に熊が住んでるカバーボール(スペアのために曲がらないようになっている)を使ってるのに!大事なところで落とす。レーン上にたった1本しか残ってない10番ピンを!
原発、オレは別に反対じゃないです。人一倍無駄遣いするタイプだし。文句言えた義理じゃない、ってのが本音。でもね、絶対安全なんてあり得ない。人間が作って人間が動かしてるんだから。
悲しい時~。
生まれて初めてターキーを出して渾身のガッツポーズで振り返ったら連れがトイレに行っててひとりぼっちだった。
by livehouse-uhu | 2009-03-22 21:13 | Comments(7)
そこぢゃ無いんだろうとは思うのだが
『ビートルズのアビーロードを聴いた回数と同じ位』で爆笑w
今回読んで居て、途中から、世界の有名釣り師の
物真似を連発する芸を思い出したのは小生だけだろうか?
何の世界もイロイロ奥が深くて、興味深いわあ♪
『水晶玉の中に熊が住んでる「スペアボール」』だけは
是非拝見したいぞ、と。
『ビートルズのアビーロードを聴いた回数と同じ位』で爆笑w
今回読んで居て、途中から、世界の有名釣り師の
物真似を連発する芸を思い出したのは小生だけだろうか?
何の世界もイロイロ奥が深くて、興味深いわあ♪
『水晶玉の中に熊が住んでる「スペアボール」』だけは
是非拝見したいぞ、と。
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ヨネさん
at 2009-03-23 06:34
x
ボーリングの技術も知識もまったくわからないが
パーフェクトを出した人たちの8フレあたりからの
プレッシャーとの戦い・ハートの強さ・300を自分
の物にする練習量の凄さは素人でもわかる。
50年も生きているが俺の知り合いでそんなヤツ
はいない。
パーフェクトを出した人たちの8フレあたりからの
プレッシャーとの戦い・ハートの強さ・300を自分
の物にする練習量の凄さは素人でもわかる。
50年も生きているが俺の知り合いでそんなヤツ
はいない。
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シンヤ
at 2009-03-23 17:14
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へへ凸、回数の比較は「ツェップのⅡ」
「シアーハートアタック」と迷ったぞ。
ははは、有名釣り師のモノマネって、
誰も元ネタを知らないってことね。
後輩よ、熊ボールは名前を「ラッキー」と申す。
ガーターに落ちた後に跳ね返ってスペアになり、
「ラッキー!」と思ったら、
「ルールで無効」と教えられたのは遠い昔のことさ。
未だに異端児と呼ばれてるよ。
「これほどコントロールが悪いのにTOP級に
のしあがったボウラーは前代未聞」とのこと。
な~にがいいケツだ!もう、おげれつ。
ヨネさん、パーフェクトは、7フレまでまさに完璧、
8フレは失投でした。それがピンアクションで奇跡的に
ストライクになり、10フレの2投目でフルエましたが、
その後のラストボールは絶対の自信がありました。
「この流れはもうきたな」と。
ハートの弱さはめちゃ定評ありまっせ!
「シアーハートアタック」と迷ったぞ。
ははは、有名釣り師のモノマネって、
誰も元ネタを知らないってことね。
後輩よ、熊ボールは名前を「ラッキー」と申す。
ガーターに落ちた後に跳ね返ってスペアになり、
「ラッキー!」と思ったら、
「ルールで無効」と教えられたのは遠い昔のことさ。
未だに異端児と呼ばれてるよ。
「これほどコントロールが悪いのにTOP級に
のしあがったボウラーは前代未聞」とのこと。
な~にがいいケツだ!もう、おげれつ。
ヨネさん、パーフェクトは、7フレまでまさに完璧、
8フレは失投でした。それがピンアクションで奇跡的に
ストライクになり、10フレの2投目でフルエましたが、
その後のラストボールは絶対の自信がありました。
「この流れはもうきたな」と。
ハートの弱さはめちゃ定評ありまっせ!
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シンヤ
at 2009-03-23 20:50
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クリスフェーガン
at 2016-06-23 03:33
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カーブボールって、競技ボウリングしている人間は言わない。
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livehouse-uhu at 2016-06-23 11:03
フェーガンさん、以前は素人(ハウスボールをサムレスで投げる高校生とか)は「カーブ」と言いマイボーラーは「フック」と言っていましたが、現在はそうでもないんですよ。フックボールとカーブボールは異質のものでプロやアマトップクラスは使い分けています。