届かぬコール

 何してる?立て。立てよ三沢。ふざけんな。
客はな、金払って不死身の超人を観に行ってるんだよ。
とてもマネの出来ない修行積んで、すげぇ技出して、それを受け止めて、
その姿見て普段の情けない自分や思い通りに行かない人生を忘れる為に会場に行ってんだよ。
バックドロップなんて普通の人間なら一発で即死かもしれないけど、
お前、プロの、レスラーの、しかも頂点極めた選手じゃねぇかよ!

 立てって。立ってくれよ三沢。社長だろ!?無責任なことすんな!
斎藤彰俊の身にもなれよ!社員のこと考えろ!どうすりゃいいんだよ?

 「なんちゃって~」っつって日本中の人の大顰蹙を買ってくれよ。
良識だかなんだか偉そうにほざいてる大新聞に
「プロレスラー三沢光晴の死亡は演技だった!いかに興業の為とはいえ、
やっていいことと悪いことがある。許せない悪ふざけ」って書かせてやってくれよ!

 返事しろや!三沢!

 ちきしょう、「プロレスなんかただの八百長」だの「相手の協力で技をかける」だの
「マットは怪我しないように出来ている」だの知ったかぶりしてたヤツ、
三沢光晴を返してくれよ!八百長でいいから。なんぼでも謝るから。

 ひどいじゃねぇかよ。三沢。
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# by livehouse-uhu | 2009-06-14 18:28 | Comments(6)  

大阪梅田駅前ビル地下「めん次郎」

 凸が言う。

 「お前、何故そこでそんなにまで気を遣う?」

 「それ必要か?という配慮から出来ている男」。
いつものようにまるで自慢しているようだが、正直自分でも偽善なのか本気なのかわからない。
ファミレスで、コンビニで、本屋で。
「こんなことを頼んだら迷惑なんじゃないか?」
「今忙しそうだから後にしようかな」
「こんな小さな注文、店の人に悪い」。

 誰かを思いやっているかのようでいて、実は驕りと自意識過剰の賜物、
時にはあまりにまわりくどくて逆に邪魔だったり同行者をイライラさせたり。

 毎日のように「めん次郎」で朝定食を食っていた。
「焼き魚定食」「たまご焼き定食」「納豆定食」「ハムエッグ定食」。
大丈夫か!?と思うほどの安さ、中で働いてるのは一人の屈強な男性調理師と、
3人のおばあちゃんといって差し支えない年齢の女性。
肉体労働者からスーツ姿のサラリーマンまでごったな客層、常に激混み。

 オレは日によって違うものを頼んでいたが、しょっちゅう間違えられた。

 時には定食を頼んだのにうどんが出て来たことさえある。
それが誰か他の人との間違いでなければ、いつも文句を言わずに食べた。
こんだけ忙しいんだから仕方がない。ただし「取り違え」の場合は気をつけないと、
他のお客さんに迷惑をかける。オレ一人が我慢すればいいのなら、
「たまご焼き定食」だって「焼き魚定食」だって構わない。

 大阪のおっさん達はそれを絶対に許さない。

 「おい!おばちゃん、何聞いとるんや!ワシ、納豆やで!!これたまご焼きやないか!!」
「あ~、えらいすまんなぁ。ちょっと××さん、これ間違いやて、取り替えて」
「あ゛~?さっきたまご焼きてゆうたやないか!?ちゃんと通してや!」
「えらいすんません、今度から気を付けるよって…」。

 オレは調理師さんに怒られて悲しそうにするおばちゃんが見たくなかったのだ。

 ある日「たまご焼き定食」を待っていると大きな声が聞こえた。

 「何や、焼き魚定食のお客さんおらんのかい!?何しとんねん、注文聞き間違えたやろ!」
調理師さんが怒鳴っている。「焼き魚!誰もおらんの!?焼き魚!」

 オレは勇気を出して言った。

 「あの…オレ良かったらそれ食べたいです…」
「へい!おおきに、兄ちゃん!こちら焼き魚ね!」

 実際早く食えるから文句ないのだ。美味いなぁ、焼き魚定食。

 食べ終わる頃、おばちゃんが二人オレの前に来てそっと言った。

 「兄ちゃん、おおきにな。助かったわ」
「そや、知っとる。この兄ちゃんは優しいんや。間違えてもいつも黙って食うてくれるんや。
伝票見ていつも後で気付くんや。おおきに。また来てな」。

 もういい。オレはいいんだ。損ばっかりするかもしれん。でもいいんだ。
おばちゃん、オレのこと気にかけていてくれたんだね。
オレ、本当は優しくなんかないけど、これからもこれでいいよ。

 それは「焼き魚定食」も「たまご焼き定食」もどっちも美味しくて好きだからさ。 
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# by livehouse-uhu | 2009-06-14 00:13 | Comments(4)  

両雄並び立たず

 「めしのはんだや」。オレと同じ6月11日生まれ(創業)。

 仙台では「叶や」と並ぶ大飯喰らい御用達の両雄だった。

 「だった」?

 なくなったのか?いいえ、今や株式会社半田屋の経営する
「大衆食堂半田屋チェーン」となって全国に展開しています。
ある意味オレ達の知っている「めしのはんだや」はもうないのだけれど。

 まぁ客の郷愁は勝手なもので、成功を収めた二代目社長に因縁をつける意図はありません。

 バカ大ラグビー部やキャプテンアンに集まるミュージシャン達の中には
朝晩「めしのはんだや」なんていうツワモノが結構いた。

 「めしのはんだや」はいわゆるカフェテリア形式(はたしてそう呼んでいいのか)の店で、
自分で棚のおかずを取って「めし」と「味噌汁」を頼み、テーブルで食べていると、
おばちゃんが見回りに来て金額をチェックした伝票を置いて行く。

 ある日、おばちゃんが炊き方を失敗したらしく「めし」がべちゃべちゃだったので、
伝票に「おかゆのはんだや」と書き込んでレジに出したら
「あんたらもう来ねくていいがら」。

 また行くのだが。

 伝票には「めし」のチェック欄があって、「小盛り××円」「中盛り××円」の他に
「大盛り…とても食えません。中で十分です」と書いてある。
つまり「とても盛りがいい」というアピールなのだ。実際すごい量だったが。
その下のおかずの金額が何種類か書いてある欄に全部
「とても食えません」「とても食えません」「とても食えません」と書いてレジに出したら
「あんたらもう来ねくていいがら」。

 また行くのだが。

 ラグビー部のもてない君は初デートの前にいっちょうらのホワイトブレザーを着て
「めしのはんだや」に行き、「鶏レバー煮」を電子レンジで温めたら、
取り出した瞬間に爆発してブレザーが茶色の水玉模様に…。
「ちきしょう、二度と来ねぇぞ、こんな店」。

 また行くのだが。

 友人に金を貸してくれと頼まれたヤツが、断る為に「めしのはんだや」で待ち合わせをした。
当時「めしのはんだや」の壁には「貸借りは友を失う・ゲーテ」という小さな紙が
いたるところに貼ってあったのだ。ちなみにこの言葉、たぶんゲーテではない。

 「めしのはんだや」のキャッチフレーズは「生まれた時からどんぶりめし」。
そんなヤツはいねぇ。

 一方の「叶や」。情報によれば数十軒あった店のほとんどが閉店し、
2、3軒を残すのみとのこと。もともと店によって全然味が違ったし、
チェーンではなく(フランチャイズなんてしゃれた物でもなく)ただの名前分けだったのかも。

 オレが一番良く行った名掛丁商店街路地の店はまだあるのかしら。

 いかにオレが通っていた大学がバカか、という話。
友人は「叶や」をなんと「しるや」と読んでいた。「汁や」。情けない。

 まぁ確かに汁気の多いメニューばっかりだったけどね。
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# by livehouse-uhu | 2009-06-13 12:07 | Comments(10)  

はがひれはれほれ

 しかしすごい言葉だ。

 昔、所ジョージさんが江古田のマーキー(だったかな)で
「芳賀さんって苗字の人は息子にひれはれほれって名前を付けたらどうだ」とか言ってたっけ。
「みかえる」だの「じゅりあな」だの「かのん」だの「せいら」よりは余程マシだと思う。

 昨日は「ほぼ日刊宣言」以来初の「予定通りじゃない」原稿落ち。
もうとてもじゃないけど更新なんて出来る状態じゃ…。朝日が眩しかったな~。

 こんなしょうもない男の誕生日に集まってくれたたくさんのみんな、ほんとにありがとう。
あ、違った、昨夜はあくまでも「居酒屋青田」だっけな。主催のアオケンご苦労様。
なにしろ予想外の大混雑でいろいろ迷惑かけました。
折角きてくれたのに落ち着いて飲めなかった方、演奏時間の無かったミュージシャン、
あっても少なかったミュージシャン、すまぬすまぬ。またゆっくりと。
そして置き場所に困る位のプレゼント、かたじけなや。
酒が多過ぎ。止められてるっちゅうに、殺す気か~!?飲むけど。

 温かい言葉と素晴らしい演奏の数々、メールや手紙、電報、花、小包。あと抱っことキス。
「BOSSはともかくこの店が無かったらオレ達は困ります」というみんなのメッセージ、
しかと受け取った。

 それじゃリポビタンで正露丸を流し込み、今日も頑張るぜ。

 あ~、ちくしょう、「パークエリアに今夜9:00」を唄い忘れた~。
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# by livehouse-uhu | 2009-06-12 15:16 | Comments(8)  

風のニルチッイは待っている

 漫画家として松本大洋と対極にあるのが河原正敏ではないだろうか。

 作風や立ち位置もそうだが、ネット上の評価の酷さと言ったら。特にボクシングおたくの「修羅の門」に対する悪口雑言は「恨」を感じさせるほどだ。

 いわく「描き込みの浅い絵」いわく「つまらん女との恋愛ざたを格闘に持ち込むな」まぁ言いたいことはわからんでもないが…。

 オレ、好きなんだよなぁ。「修羅の刻」の「雷電」「沖田総司」「雑賀孫一」みんなたまらん。弱ったなぁ、普段の趣味や論調からは嫌いになるはずなんだが。

 人間の気持ちはなかなか理屈どおりにいかないもんだ。

 陸奥圓明流(むつえんめいりゅう)が陸奥(みちのく)に通じ、奥州藤原氏の守護神だから、というのはちとこじつけ過ぎか。オレは陸奥人じゃなくて三陸のダイナマイトだしな。

 え?キャラクター(陸奥雷・むつあずま)が自分の若い頃に似ている!?

 ・・・いいかげんにしないといじわるコメントどころか修羅の刻ファンから石投げられまっせ。

 

 ただのでくのぼうに張り倒されて死んだんじゃ親父がもうない(浮かばれん)わ

 力士になれ!そしてもっと強いヤツに会って・・・殺されろ

 オラが出来ればやりてぇが、無理なことくらいわかる

 だから、誰か強いヤツに仇をうってもらうんじゃ

 幸せにのんきに暮らすなんざ、ゆるさねぇ、ゆるさねぇぞ!

         大石村の関太郎吉(後の雷電)に張り手で殺された力士の息子

 追。雷電の師匠、谷風の像が仙台勾当台公園にあります。よくライブをやりました。
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# by livehouse-uhu | 2009-06-10 20:19 | Comments(6)  

はっきりと

 少数派だということを自覚すると便利なこともある。例えば。

 第何回なんとか賞の作品を読まなくても良い。

 ベスト10に入っているような曲はまず聴く必要が無い。

 そして前評判の散々な映画を選んで観に行けば大体当たり。

 初めから評価もク〇も無いようなクズ映画は別だよ。
さすがにそれはタイトルとかキャストでわかるでしょ。

 SF映画は、SFファンが貶しているのを選ぶとほぼ楽しめる。
「禁断の惑星」とか「DUNE」とか「ファイナル・カウントダウン」とか。

 どうも「SF本読み」達は、頭の中に自分なりの映像を浮かべちゃうから、
善し悪し以前になかなか素直になれないんだろうね。
ずっと読んでたコミックがアニメになった時、声優に感じる違和感と同じかも。

 その点あまり大仕掛けの無いアイディアとストーリーメインのSFは、
画像イメージの差は少ない。主人公が女の子の場合を除いて。

 でも、「時をかける少女」は原田知世の為にあるような原作だったな。

 すみません、今ウソつきました。オレ、映画の方を先に観たっす…。
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# by livehouse-uhu | 2009-06-09 15:46 | Comments(4)  

自分さえ良ければ

 「101回目のプロポーズ」というTVドラマは、
時折紹介されるその有名なシーンだけを知っている。

 トラックの前に飛び出して…というヤツね。

 以前それについて書こうかと思いメモしていたが、あまりにくだらなくて忘れていた。

 ところが最近「全日本ブライダル協会」(わはは、新しいプロレス団体かと思った)の
アンケートで「印象に残った告白」(バカバカしい)の一位になったんだそうだ。

 あのさぁ、フツーに考えて、たかが惚れた張ったで喚きたてる男なんざ魅力的か?
それでもまぁ、自分達だけで勝手にやっててくれれば文句は無い。
何の関係も無い周りの人を巻き込まないで欲しい。

 もし轢かれてたら、トラックの運ちゃんがどれだけ迷惑したと思う?
たとえ相手が突然飛び出したからといっても、運転手に一切責任無しとはいかない。
家族もあって一生懸命働いている人だったらどうするの?
あんた達のほとんど痴話と区別がつかない「プロポーズ」の小道具のために、
赤の他人の一生を台無しにしても知ったこっちゃ無いってか。

 そういう連中が結婚して子供産むと「ウチの子は決してウソは言いません!」
なんて学校に怒鳴り込むようなクズ親になるんだろうなぁ。

 おまけ。

 ドラマ内で武田鉄矢が、フラれた腹いせだかなんだかで「司法試験」に挑み、
「司法書士」の参考書を見て勉強している写真が昔「VOW」に載ってた。
その本じゃ弁護士にはなれないだろ、っていうマトモなツッコミはともかく、
本人含めた役者もスタッフも小道具も誰一人「そりゃ違う」って気付かなかった訳だ。
ある意味楽しい撮影現場で、ドラマも通して観たら実は面白いのかもね。

 おまけのおまけ。

 誰か観たことある人に、
どんなドラマだったかちょっと訊いてみようと思い友人に電話したら、
「おう、あれだろ、浅野温子が路上で武田鉄矢に『タツロー、セックスしよ』って…」

 違うっつうの!
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# by livehouse-uhu | 2009-06-08 16:17 | Comments(4)  

霞む空が重くのしかかる

 死骨崎で素潜りで獲ったアワビを11個食い、死にそうになったのは小学校4年の時だ。
激しい下痢、発熱、腹痛。何でも食えるオレが、
20代も後半になるまでアワビだけはダメになった程。

 死骨崎だよ。なんちゅう地名だ。いやいや本当にあるの。釜石市唐丹町死骨崎。
伝説によれば退治された鬼の死体が流れ着いた場所だそうです。人間じゃないのね。

 山というより崖がそのまま海に落ち込んだような典型的リアス式海岸。
岩と岩の間のほんの数メートルの入江が、底の見えない深さ。
藍色どころか黒に近いアビスの入り口を覗くと、
ゆらゆら揺れる海藻の間に白い骨が見える気がした。

 小学校4年でそんなところを何メートルも潜ってたんだからなぁ。
潜ってから潮に流され、浮き上がった時には陸が霞んでいたことがある(!?)。
ちなみに25mプールは潜水のままノーブレスで折り返し出来ました。

 ずっと後になって親父が、「あの時は単なる食あたりじゃなく赤痢だったんだ」
と言い出したんだが、これはめちゃ眉唾もの。

 「赤痢」は法定伝染病で、感染を確認した医師は保健所への報告義務がある。
小さい頃から診て貰っていた「堀内先生」という医者がそれを隠した、というのだ。
何のためにそんなこと(隠蔽)をしたのか意味がわからないし。

 その「堀内先生」も自殺か事故かわからない亡くなり方をして、
今となっては真相は闇の中だ。やや大袈裟だね。

 「こせちぱと、はしじりぺ」。法定伝染病の覚え方だが、惜しいというか残念というか、
ただ頭文字を並べただけで全然語呂合わせになってない。不思議に頭に入るけど。

 カミュの「ペスト」と筒井康隆の「コレラ」を立て続けに読んでこんなん思い出しました。
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# by livehouse-uhu | 2009-06-07 18:00 | Comments(5)  

野の師父とともに

 「お父さん、ごめんね、僕は呼ばれてるような気がするんだ」   ぼのぼの~いがらしみきお

 雨上がりの山道を歩くとたくさんの話し声が聞こえる。
懐かしい人からの手紙がいっぺんに届いたような気持ち。

 いつの頃からか梅雨が嫌いじゃなくなった。

 しかしこの文を書きながらオレ、調理場ではフワ(牛の肺)の血抜きしてんだよなぁ。
人間、罪深いものよ。美味しく煮込んで食しますけど。

 時間が無くて苦しい時もあるのに、1日2回更新すると損したような気分だが、
浮かんだ言葉を「お取り置き」しておくと、翌日には色褪せてて没ることも多い。
瞬間瞬間に気持ちは動いて行くんだなぁ。

 寿司は握って貰ったら1分以内に食べないとダメね。いや、10秒以内だな。

 色褪せない言葉をカバンに入れて旅するアーティスト達、
オレは羨むだけですが、心からの拍手で応援します。とにかく運転に気をつけて。

 本日、近藤智洋with高橋浩司は大阪梅田「ムジカジャポニカ」、
ロザリンドは静岡浜松「MESCALIN DRIVE」です。

 GOODBYE また会える時に歌うよ この季節をすり抜けたなら 静かな世界へ

                                    静かな世界へ~近藤智洋 
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# by livehouse-uhu | 2009-06-06 14:10 | Comments(2)  

キミと出会う日を

 観覧車に一人で暮らしてる 大嫌いな世界を見下ろして
                                          ~the pillows

 高校時代にこの曲を聴いていたら、と思わないでもない。
いかにいつまでも幼稚で、自分では柔軟にいろいろなものを受け入れているつもりでも、
たんぱく質の塊である人間が時間の不可逆性に逆らえる訳も無く、
リアルタイムでこの歌詞を受け止めたBoy’s&Gal’sとは
違った気持ちで僕は聴いているのだろう。

 たとえ同じ空間、同じ時間にそれを分かち合ったとしても。

 その溝は埋められないものでもなく、飛び越せないものでもないが、
無理をして渡らなければいけないものでもない。
向こう岸で手を振る君は輝いているし、僕は君のために今日も唄おう。

 やっかみ半分に僕は思うんだ。とても遅かったかもしれないけれど、
それでも「the pillows」を知らない人生よりはずっと良かったじゃないか。

 それはきっとこれから先も、そちこちで現れて僕を揺さぶってくれる新しい音の道標。

 昨夜は近藤智洋with高橋浩司。
遠く「二人の航海」に連れて行ってくれるような感動のLIVEでした。

 ひけを取らない位素晴らしい演奏をしてくれた共演の3組、
心に語りかけてくれたarch、雨に濡れた髪が色っぽかった丸山研二郎、
そして歌も佇まいも男前のうつみようこさん。みんな、ありがとう。

 ずっと遠いあの時から わかってた気がするよ

 きっと近いこの場所から 船は闇へ消えていくことを

 もうこの場所でお別れを もうこの夜にさよならを

                                        「感触」~近藤智洋
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# by livehouse-uhu | 2009-06-06 13:42 | Comments(4)  

黒い馬体にピンクのメンコ

 ダービー馬「アイネスフウジン」の馬主、小林正明氏が自殺してからもう10年以上経つ。

 そのわずか8年前の栄光の瞬間。馬場の改修まで14年間も破られないレコードタイムとなった「アイネスフウジン」の超絶の逃げ、本当に「誰からともなく」沸き起こった「ナカノ・コール」。数ある「東京優駿」のドラマの中でも極めつけの一幕だった。

 小林氏の本業である自動車部品販売会社は、バブルの崩壊と共に急激に傾いたのだそうだ。その時もし、9億円という大プロジェクトで種牡馬となった「アイネスフウジン」の仔がとてつもない成績を残していたら、あの悲劇的な結末は避けられたのだろうか。まさに言っても仕方のないことだが。

 小林氏は保険に入り、遺書を書き、関連会社の2人の社長と共に自らの命を絶った。記事や資料を読むだけで、その人となりを知る術はないが、会社が倒産する前に必死で財産を隠したり、自分ではなく他人に保険を掛けて殺したりする人間が後を絶たないことを考えれば、経営者としての能力はともかく責任感の強い人だったのだろう。GMすら破産法を申請する時代に、結果だけを責める訳には行くまい。

 疾風のように駆け抜けた稀代の名馬のオーナーが、自殺した部屋で盟友と最後に食べたのは吉野家の「牛丼」。当時280円だった「並」を1人前ずつ。「そこまで金が無かったのか」と、多くの人の哀れを誘った。

 だが。

 オレはそうは思わない。思いたくない。いかに仲が良かったとはいえ、そしてどんな事態に直面したとしても、大の男が三人で一緒に人生を終わらせるような人達はそうはいない。

 きっと、会社を立ち上げて苦労の連続だった頃から同じ飯を食うことも多かったんだろう。真夜中に「牛丼」を食って「明日も頑張るぜ」と拳をぶつけたことだってあったんじゃないか。

 最後の最後にその旨い「牛丼」を食って楽しかった頃を懐かしみ、力尽きるまで走って来た自分達を労ったんじゃないだろうか。

 「ダービー獲った頃さ、あらゆる旨いもの食ったけど、やっぱりオレ吉野家の牛丼が最高だわ」

 「オレも」

 「オレも」

 「ははは、まったく貧乏性だなぁ。しっかし旨いな牛丼!」

 そんな話をしたんだと勝手に思いたい。

 「アイネスフウジン」は、あの「ツインターボ」も余生を送った宮城の斉藤スタッドで2004年4月にこの世を去りました。北海道生まれの「アイネスフウジン」にとって宮城の草は旨かったかな。

 


 「あの馬は…とても寂しそうに見えるんです。美しくはないけれど、とても一生懸命に走って・・・」
                               
                                    故小林正明 アイネスフウジン馬主
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# by livehouse-uhu | 2009-06-05 13:52 | Comments(0)  

こりゃ決定的だな~

 静岡空港については散々にこき下ろしてきたんだけど、
あくまでオレの私見だし、データだってフタを開ければひっくり返ることもあるし、
もしかしたら税金を垂れ流しながらもそこそこ利用されたりしてな~、
なんてほんの少しは思ってたんだけど。

 作っちゃった以上は仕方がないってのもあるしね。

 ところが!「純」静岡っ子の友人が何気なく言ったの!全然思想っ気なく「サラ」っと!

 「静岡県民はあまり飛行機慣れしてないんで、乗り方も知らないし、
誰も使わないんじゃないですかね~」

 ひゃ~、アクセスだの利便性だのサービスだの全て吹っ飛ばす一撃!
オレがいままでいろいろ書いたのがバカみたい。女の子は怖ぇ。

 オレはこれ、本当かどうかわからないのでノーコメントだす。
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# by livehouse-uhu | 2009-06-04 11:39 | Comments(4)  

泪橋を渡って

 「明日のジョー」に入れ込んだことは無いんだよね。
白木洋子さんはちょっと好きだったけど。それでもストーリーは全部覚えているし、
戦後漫画の重要作品であることは間違いない。

 ジョーが試合で力石を殺してしまい、その後リングで相手の顔面を打てなくなる、
というのが印象に残るエピソードで、当時よくミッキー君が
「オレのこのこぶしはあの日以来二度と使わないことに…」とか言ってたっけ。
いつ誰を殺した過去があるんだよ。

 相手を殴り、倒れて立ち上がれなくなったら負け、というスポーツを選択した元チンピラが、
対戦相手の死によってパンチが打てなくなる…。
その設定にリアリティがあったのだ。いや、誰も疑問を持たなかったのだ。

 今や酔っ払って行きずりの人を道連れに死のうとするヤツや、
若い弟子をリンチで殺しても退職金を請求する人間が横行しているんだからなぁ。

 ジョーが相手の顔面を打とうとして「罪の意識」が蘇り、リング上で嘔吐する名シーンで、
「この人どうしたの?何で試合中に吐くの?」って訊く子供がいるかもね。
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# by livehouse-uhu | 2009-06-04 11:14 | Comments(4)  

戦略思想兵器

 戦争犯罪(戦時国際法違反)という言葉がある時点で、
戦争それ自体が犯罪ではないことは明らかでしょう。
「ジュネーブ条約」も「ハーグ陸戦条約」も戦時において守らなければいけない「法」。
「戦争の仕方」は法規によって規定されている。

 つまり、戦犯の存在を認めるならば、少なくとも戦争を犯罪として糾弾することは出来ない。
逆に戦争を犯罪として定義する(現在は違うので「そうしようと」する)なら、
戦犯という概念は消滅する。指導者も実行者も既に犯罪者なんだから。

 例えばこの事実を「絶対的戦争反対者」に突きつけた時、
「なるほど、確かにその通りだ。しかしそれは…」と反論を模索する人と、
「き~っ、何を言ってるんですか!戦争は犯罪です!人殺しです!」
と発狂する人の二種類がいる。

 どちらが世界を戦争に導くかは言うまでもあるまい。
思考が止まっては対策も立てられないし抑止も出来ないのだ。

 思考すること。オレは自分の最後の武器をそう思っている。

 暴発以前に、的確な操作やメンテナンスが出来るかどうかさえ疑問の残る
「隣国」が核を保有しているのだ。明日何があっても不思議ではない。
命を賭して「日本海」(今度は東海と呼べってさ。韓国人の友達もビックラこいてた)に
展開するJSDFが、やれることを全てやったとしても、最悪の事態は起こりうる。

 その時、炎の中で思考出来るか?
この身朽ち果てても、論理において母国の正当性を信じ、
継ぐ者を信じて絶望を拒否できるか?

 それがオレの命題だ。決して侵略されない永遠の城。
そしてそれはその前の「具体的な努力」を拒否することではない。
そんなことくらい、ちょっと「思考」すればわかるだろ。

 少なくとも「ダイ・イン」では核は無くならないし、「思考する人」の共感も得られないよ。
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# by livehouse-uhu | 2009-06-04 10:52 | Comments(2)  

静岡空港から石川へ

 飛行機で?石川県に?行かね~よ。あ、こりゃ失礼、オ・レ・は・行きません。

 一体誰がわざわざ無駄な遠回りして高い金を払い、
あの茶畑の中から飛行機で小松空港に飛んでくのかわかんねぇ。

 静岡空港まで車だとすぐぅ!?自家用車の人は高速で石川県まですぐだよ!
超快適、好きな時間に好きな音楽を満たして、
時々サービスエリアや道の駅で休憩して、ゆったりです!

 さっそく欠航も出てるのかぁ。そりゃそうだよな、牧之原市民は50,000人もいないんだから。
他の市の人には何のメリットもないし。

 鹿児島で桜島が噴火して、火山灰で大変だっていうニュースのすぐ後に、
アナウンサーが「鹿児島便は成田や名古屋に比べて数千円高いだけです」って、アホかっ!!
高いのかよ!何をアピールしようとしてるんだ!?意味わかんね。

 利用者の予測。
年間530万人だったのが、138万人に大幅縮小。
おい。それ、大幅とかじゃねぇっつうの。4万人が2万5千人じゃないよ。
530万人が、138万人。予測?人をバカにしてんのか。
いや、その100万単位で狂ってる修正予測が「138万人」っていう細かさにも爆笑だが。
ねぇ、県のお役人、自分でやっててバカバカしくありませんか?

 新聞によれば、石川嘉延知事は空港反対派との摩擦から辞表を提出したんですって。
全然違う。測量すらマトモにやってなかったことがバレてさすがにいづらくなったんでしょ。
マスコミと自称するなら事実を書こうね。

 その石川県知事のご挨拶。

 「飛行機は逆風に向かって飛ぶ。最後まで不況や新型インフルエンザなどの
逆風に見舞われる静岡空港らしいスタートになった」

 な・め・て・ん・の・か?

 人のせいにすんな。みんなが言ってただろ。わかり切ってただろうが!!

 ところで垂直離着陸機まであるこの平成も21年に「飛行機は逆風に向かって飛ぶ」って…。

 あんた大正時代の人か。こんなバ〇に県政を託したんだからな。
責任はオレ達にある。投票した人もそれを止められなかった人もね。

 オレとしては珍しく次の世代に謝るわ。

 未熟で悪かった!!
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# by livehouse-uhu | 2009-06-03 23:43 | Comments(4)