2017年 02月 16日 ( 2 )

 

ふたつの毒薬

 「人生という白い糸巻には、殺人という緋色の糸がわかちがたく混じり込んでいる」

               「緋色の研究」~コナン・ドイル

 小学生には本当に怖い本だった。他はモーリス・ルブランくらいで、エドガー・アラン・ポーはまだ知らなかったし。

 オラはね、あの小学校低学年向けに易しく翻訳された「世界の名作」みたいな本が好きだった。ホームズも黄金虫もそれで読んだんだ。

 そしてどんなに怖くても夜に眠れなくはならなかった。今に続く数少ない長所のひとつ。夜になるとちゃんと眠れる。

 旅の青年、ジェファースン・ホープを突き動かした執念は、隣国の独裁者の恐怖とどこかでつながっている気がする。

 忘れっぽく、水に流そうとする日本人とは違う何かなのだ。実はそうじゃないのかもと思わせる薄気味悪い事件が多いけれど。

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by livehouse-uhu | 2017-02-16 21:44 | Comments(0)  

緋色が混じる

 なんとなく触れたくない種類の事件ではあるけれど・・・毒殺って。

 マンガや映画の中の話ではない。現実に暗殺者による毒殺が行われている(行われた)んだなぁ。毎日が命を狙われる生活というのもちょっと想像しにくいが、当然ながら(暗殺の)指令を出す方の感情も常人には理解出来ない。

 独裁国家の権力争いに敗れて殺された(らしい)金正男氏は、相当に薄気味の悪いその国の要人の中で不思議にユーモラスな雰囲気の人だった。真偽は定かではないが、赤坂のクラブについて「そこでは民団系、総連系、日本の人も、みんな一緒にお酒を飲み、歌を歌っていた。いつかこんな風に壁が無くなればいいと思います」と言ったそうだ。悲しい話だ。

 いつもなら「普通に生きている人には無関係の世界」だと感じるのに何故か心にひっかかる。

 毒殺かぁ。「え、今時?」ってそういうことなのかな。

 たとえ誰であろうと死ねば仏。大変な人生でしたね。合掌。

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by livehouse-uhu | 2017-02-16 14:51 | Comments(0)