2016年 06月 27日 ( 2 )

 

選ばれし者Ⅲ

 あるアマチュア(まだ)ミュージシャンは、オラやオラの周りの音楽好きな連中が揃って、聴いた瞬間に「こいつはモノが違う・・・」と思わせるほどの歌い手だ。

 蝉で言えば(?)まさにヒグラシ。

 オラが、せめて(どう聴こえるかはともかく一生懸命歌い、歌い続けているというただその点において)もし蝉の一種類として認められるならば、まあ、あまり抑揚も哀愁もなく、小さな声で「チッチッチ・・・」と鳴き、多くの人に「え、これ蝉の鳴き声なの!?」と言われるチッチゼミあたりか。

 それでも、チッチゼミも蝉だし、いていいと思うんだ。

 遅くに現れて秋頃まで未練たらしく生き、飛ぶのも下手なチッチゼミ。静かな森の中で必死に歌うその小さな愛は、きっと誰か変わり者の雌に届くに違いない。

 歌は歌で歌でしかないけれど。

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by livehouse-uhu | 2016-06-27 14:27 | Comments(0)  

選ばれし者Ⅱ

 とはいえ、エゾハルゼミとヒグラシをひとくくりに蝉と言われてもな。言われてもな、ってお前(オラね)が言ってるんだろ。

 いずれにせよ、修行時代の長さと発表する機会の短さ、あるいはまたその目的意識の明確さからも人間が蝉に対抗するのは大変だ。

 え、誰も対抗してない!?そりゃまたどうして。いいものを聴いたら触発されるのがミュージシャンの性だろうに。

 真夏の陽射しが照り付ける鳳来でミンミンゼミの声を聴いたり、那須塩原の涼しい夕暮れにヒグラシの声を聴いてなんとも思わないなら不感症だろ。

 挙げ句、夏の終わりにコンクリートの都会で力尽きた彼らの亡骸にジョウカイボンとともに涙しないのなら、不感症以前にインポテンツだ。

 いろんな意味で間違ってるぞ。そしてジョウカイボンは何も思わず飛んで行くだけだ。すまぬすまぬ。

 まだ鳴いてもいない内からこんなに入れ込んで、実際蝉が鳴き始めたらどうするんだ。

 同じようなことをまた書けばいいんじゃね。そういう芸風(?)ですから。

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by livehouse-uhu | 2016-06-27 02:33 | Comments(0)