ゴールキーパーのいないゴール

 毎度おなじみ安倍川沿の瀟洒なボロアパートのベランダから見える河川敷運動公園にサッカーゴールがある。痩せても枯れても(ホントに最近は痩せて枯れてるけど)サッカー王国静岡としては当たり前の光景だ。

 日曜日などはサッカーチームの練習で賑わうその場所に、この頃ひとりの少年がいる。

 こちらの仕事が不規則なので、朝だったり昼だったりいろんな時間に窓を開けるのだが、明るい時間ならまずほとんどいる。たまに見るのに必ずいるということはずっといるということだ。とにかく毎日いるのだ。

 ひとりぼっちでひたすらボールを蹴っている。白いシャツに紺の短パン、実は今も開けてあるベランダの外に目をやると彼がいて、それを見ながら書いている。

 学校は?とか友達は?とか少しは思うが、何故かあまり「彼の事情」を詮索する気にならない。彼はやっぱりボールを蹴り続けている。

 もし彼が・・・昼に土手に腰掛けて弁当を食うところに出くわしたらきっとオラは泣いてしまうんだろうな。それが手作りの弁当でもおにぎりでもランチパックでも。

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by livehouse-uhu | 2017-10-12 09:23 | Comments(0)  

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