今頃遠い海

 高校時代、いや幼稚園小学校中学校でも一緒なんだが、オラ達アホタレガキどもが大好きだった海水浴場、浪板海岸があるのが大槌町吉里吉里だ。あ、「きりきり」って読むのね。もうひとつのメジャー(?)な海水浴場は鵜住居にある根浜海岸。うん、「うのすまい」って読むのよ。

 このふたつはわかりやすく言うと(たぶんわかりにくいと思うけど)、ポップス(根浜)とロック(浪板)、ファミレス(根浜)と居酒屋(浪板)、チューリップ(根浜)とクチナシ(浪板)、あ〝~ダメだ、ホントにわかりにくいや、とにかくそんな立ち位置だった。


 その大槌町では、14名の消防団員が津波で命を落とした。逃げ遅れたお年寄りや身体の不自由な人とは違い、逃げれば助かるのに水門を閉め、町民を誘導し、最後まで残って津波に飲まれたんだ。

 当時57歳の越田富士夫さんが鳴らし続けた半鐘は、波が防波堤を乗り越えた後もカンカンカンカンと響いていたそうだ。

 震災後、大槌町安渡の第2分団に小型消防ポンプが寄贈された。若い分団員はポンプに名前を付けた。「安渡富士号」。

 まったぐよ。もう少しなんとがあんべや。センスねぇっつうが。んでもはぁ、それはそれでいいが。なんとなぐ格好いいよな気ぃして来たわ。

 変形した火の見櫓は残っていたが、半鐘と富士夫さんの行方は今も不明のままだ。

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by livehouse-uhu | 2017-03-09 14:09 | Comments(0)  

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