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緩やかな坂道Ⅲ

 もうけっしてさびしくはない

 なんべんさびしくはないと云ったとこで

 またさびしくなるのはきまってゐる 

 けれどもここはこれでいいのだ

 すべてさびしさと悲傷とを焚いて

 ひとはとうめいな軌道をすすむ

             「小岩井農場パート九」~春と修羅(宮沢賢治)

 
 その軌道は、やっぱり少し勾配がついているんだろうな。歩くには下りが楽だけど、足がもつれた時は登りの方が怪我をしなくて済む。

 それにしても何度もさびしくなるものだ。今夜は安倍川にひとりで行こう。おっと、虫よけを忘れずに。

by livehouse-uhu | 2016-07-10 17:27 | Comments(0)  

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