戦争は多くの発明のきっかけとなり、普及の礎となる

 国際紛争解決手段としての戦争に対する意見や立場はともかく、事実は事実なのだから仕方がない。

 フランスのニコラ・アペールが缶詰を発明した当時、仏英は敵対関係にあった。だが、缶詰はイギリス海軍でも重要な糧食となり、工業化のスピードとも相まってイギリスで発展を遂げる。

 フランスで決して優遇されたとはいえないアペールは、金や発明者の栄誉を得るために国を裏切ったのだろうか。入手出来る断片的な資料でそれを知る術はない。

 発明にかけるアペールの情熱と、そこからうかがい知れる彼の性格から、ただひたすら研究成果を認めて欲しかったのでは、と想像するばかりである。

 スーパーの棚に並んだ美しいパッケージの缶詰。肉や魚や果物をほぼ永遠に保存する魔法の入れ物。長い航海や砂漠の行軍で兵士たちを救った栄養食。缶詰をテーブルの上で食べられる幸せ。

 いつかまた缶詰が携行されて、銃を構えるエネルギーになる日が来るのだろうか。同じ物を食べている同じ人間を撃つために。

 もしもあの美味しい美味しいさんま味付缶詰を一緒に食べても、思想の違う国同士は仲良くなれないのだろうか。

 泣けて来る。オラ、食べ物に弱いんだよ。
[PR]

by livehouse-uhu | 2012-09-25 08:54 | Comments(0)  

<< 笑いたいヤツは笑えばいい、なん... ここは見慣れたいつものアパート... >>